介護職として働かれている方、バーンアウトに苦しんでいませんか?
介護という仕事は利用者対応など気を使うなど心を消耗する機会が多く、バーンアウトになりやすい仕事の1つといわれています。
バーンアウトは通称「燃え尽き症候群」ともいわれており、責任感の強い人や過酷な労働間環境の方は特に注意が必要です。
今記事では、あなたはバーンアウトかもしれない兆候と、原因、すぐにできる対処方法について紹介します。
バーンアウトってそもそも何?
バーンアウトは通称「燃え尽き症候群」といわれています。
つらい仕事が原因で心身のエネルギーを失ってしまい、快活だった人が急に労働意欲をなくし何もしなってしまうといった状態になることを指します
バーンアウトは、真面目で熱心な人ほどなりやすいといわれており
・疲れ果ててしまう
・気力が沸かなくなる
・仕事をついつい手抜きしてしまう
といった症状が現れるとされています。
上記の状態が続く場合は、バーンアウトの可能性が高い可能性があり注意が必要です。
今のあなたはバーンアウトかもしれません
バーンアウトは突然なってしまうものではなく、前兆があります
もしかしたら、既に今のあなたもバーンアウトになっている・もしくはなりかけているかもしれません。
・毎日寝つきの悪い
・倦怠感が常におそう
・食欲不振
といった「気になるけど我慢できる程度の不調」はもしかしたらバーンアウトの兆候かもしれません。
そのほかにも
・常に仕事のことを考えている
・アルコールを飲む機会が増えた
・ちょっとしたことでイライラしてしまう
などといった場合も注意が必要です。
心のゆとりがなくなってしまうと、ストレスを発散したくてもなかなかリフレッシュすることができず、悪循環に陥ってしまいます。このような方は、バーンアウトの前兆かもしれません。
どんな介護職がバーンアウトになりやすい?
介護職はバーンアウトなりやすいと言われており注意が必要です。
なかでも直接支援をする立場の人はなりやすいといわれて、個人的・環境的な要因なども関係してきます
直接支援に従事する方はバーンアウトに注意
直接支援に従事する人は常に利用者の気持ちを優先し、気にしながら仕事をすることになります。
さらには利用者だけでなく、職員間のれん系や家族対応など気を使う場面は多々あります。
そのため、対人関係の過剰な気配りや自己抑制などに悩まされてしまい、慢性的なストレスの原因に。
結果的に介護職はバーンアウトになる可能性が高くなってしまうのです。
個人的要因・環境要因が原因の側面も
個人要因とは個人に関すること、つまり性別や年齢、勤続年数や性格、ストレス対処のコーピングなどが挙げられます。
(※コーピングとはメンタルヘルス用語でストレスを対処するための行動を指します。)
例えば、男性より女性のほうが情緒的消耗感が高く、バーンアウトに陥りやすいといわれていたりします。
介護職を志す人は、利用者への思い入れが強い方も多く、その分バーンアウトに陥ってしまう可能性が高くなる傾向といえます。
さらには、責任感が強く、介護職の経験が浅いと理想と現実とのギャップに悩んでしまいバーンアウトを発症しやすいといわれています。
対して、環境的要因は
・長時間勤務
・重い身体介護
・不規則な勤務時間、作業量
など業務負担が原因となるものを指します。
介護職は予定通りにいかないことも多く、利用者にペースに合わせて支援するために急な時間変更が必要になります。
また、シフト制などの変則勤務の職場も多く、不安定な勤務時間から少しずつストレスが蓄積されてしまい、これらもバーンアウトの原因になります。
身体的な負担が多いこと、ハードワークにも関わらず給与が低いなど、仕事にやりがいを見いだせずバーンアウトになってしまうケースも少なくありません
バーンアウトの対策方法
では、バーンアウトになりそうになった場合、どのように対処すればよいでしょうか。
すぐにできるバーンアウトの対処法は次の通りです。
・休息をとる
・自分の役割を明確にする
・周囲の職員に助けを求める
・プライベートを充実させる
いずれもすぐに実践できるものなので、参考にしていただければ幸いです。
バーンアウトの対策の基本
まず休息をとることがおすすめです
仕事を頑張り過ぎるとバーンアウトが発症する原因になってしまう可能性があるので、自身の仕事量を減らして休息をとってみましょう。
介護職の場合、負担を軽減するために上司や施設長に相談し有給をとる・時短勤務にしてもらうといった対応をお願いしてみましょう。
休暇をとることで気分がリフレッシュするだけでなく、客観的に自分の環境を見直す機会にもなります。
また、業務や担当利用者を減らしてもらうのも有効です。
この場合も上司に相談し、仕事量の調整をお願いしてみましょう。
重い症状の場合は、医療機関を受診し、場合によっては休息を視野にいれることも検討しましょう。
自分の役割を明確にしてバーンアウト対策
バーンアウトは自分に与えられた役割を明確にし制限することが大切といわれています。
意識的に仕事の制限を設けることで、業務量を調整でき抱え込み過ぎす心に余裕をつくることが大切
職場環境を自ら整えることで、自分の役割が明確になり、仕事の目処が立つようになります。
周囲の職員に協力してもらう
一人で抱えきれない場合は、遠慮せずに周囲に助けを求めることも大切です。
仕事上での疑問や悩みを感じたとき、ひとりで解決しようとし過ぎてしまうと、仕事に費やす時間が増えてしまい、結果的に仕事の終わりが曖昧になり、悩む時間も増えてしまいます。
周囲の人へ相談して一緒に解決するようにすれば、負担やストレスを軽減でき、ひとりで抱え込むプレッシャーからも開放されます。
プライベートを改善させてみる
自身のプライベートを充実させることも、バーンアウトには有効な手段
例えば空いた時間を活用して運動をするだけでも、心身のリフレッシュ効果など良い効果をもたらします。
その際、本格的なスポーツである必要はありません。
近所を散歩する、公園で趣味のスポーツを少しするといった軽く体を動かすだけで、全身の緊張がほぐれ、心身のリラックスにつながります。
休日は家にいることが多いという方は、外に出る機会をつくってみてはいかがでしょうか。
まとめ
バーンアウトかもしれない兆候と、原因、すぐにできる対処方法について紹介しました。バーンアウトは決して他人事ではなく、誰にでも起こり得る可能性がありますで。
今記事でも紹介したように責任感の強い方や、介護業界に入って間もない方は特に注意し、自分の心の状態を大切にしてみてください。
「もしかしてバーンアウトの前兆かも」と感じた方は決して放置せず、対処法を実践してみることをオススメします。
少しでも早い対応で、バーンアウトを未然に防ぐことにつなげることができます。自分らしく介護職を続けられることを祈っております。