サ高住 辞めたい

介護福祉士 資格証

 

介護の仕事をしていて「辞めたい」と思ったことのある方は多いですよね。

 

ほかの職業と比べて離職率が高い介護職ですが、今回はその中でもサービス付き高齢者住宅(サ高住)の仕事内容と、辞めたくなった時の対策を解説していきます。

 

本記事を読むことで「サ高住を辞めたくなってしまう理由」「辞めたくなってしまった時の対策」が理解できて、「辞めたいけど、どうすればいいんだろう…」といったお悩みが解決できますよ。

 

それでは本文に進んでいきましょう。

 

サ高住は介護施設ではなかった!?

 

サ高住 介護施設

 

介護福祉士

よく間違われるのですが、サ高住は「特養」や「老健」のような介護施設ではありません

 

サ高住とは「サービス付き高齢者向け住宅」の略称で、主に介護の必要がない高齢者や介護度の低い高齢者のための住宅です。

 

サ高住での介護職の仕事内容は、特養などの介護施設とは大きく異なります。

 

介護施設での介護職の業務内容は、入浴介助や排泄介助といった「介護サービス」の提供がメインですが、サ高住では入居者の安否確認生活相談のような「生活のサポート」がメインになります。

 

しかし近年では介護ニーズの多様化により、上記のような「生活重視のサ高住」以外にも「ケア重視のサ高住」も増えてきています。

 

ケア重視のサ高住では、介護施設で行われているような身体介護や生活援助が仕事内容に含まれている場合もあるので、働く前に仕事の内容を確認しておくのがおすすめです。

 

 

 

サ高住を辞めたくなってしまう理由

 

サ高住 辞めたくなる

 

介護福祉士

一見、サ高住は楽なように見えるので、「辞めたくなる人なんているの?」と思われがちです

 

それでもサ高住を辞めたくなってしまうには訳があるのです。

 

ここからは実際にサ高住で働くのが嫌になり、辞めたいと感じてしまう理由をご紹介します。

 

 

やりがいを感じられない

 

「今までの介護現場でのスキルを活かして、バリバリ働きたい!」このような意気込みでサ高住に入職したものの、入居者は元気な高齢者が多く安否確認などの仕事ばかりで、仕事にやりがいを感じられず「辞めたい」と考えてしまう方は多いようです。

 

これは求めていた仕事内容と、実際に行うサービスとのギャップが原因です。

 

このような事態を防ぐには、事前に入職希望のサ高住の「ケアやサービスの内容」「受け入れている入居者の介護度」を調べておくことが重要だと言えるでしょう。

 

 

サ高住は楽でなかった?!

 

先ほどとは逆に「体力的に楽だと聞いて働きだしたけど、思っていたよりも大変なので辞めたい…」と考えてしまう方もいます。

 

介護福祉士

仕事内容を確認せず入職してしまい、見守り業務だけが仕事だと思っていたら「訪問介護のスタッフを兼務させられて、身体介護までする羽目になった」というパターンが多いからです

 

多くのサ高住は入居者向けの介護サービスとして、訪問介護事業所や通所介護事業所を併設しており、ここで働く介護職は両方の仕事を兼務する場合があります。

 

サ高住だからといって見守りサービスだけが仕事だと思い込まずに、面接の際に「兼務の有無」や「兼務がある場合の勤務時間配分」などをしっかり聞くようにすることで、入職後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔することを防ぐことができるでしょう。

 

 

介護スキルが身につかない

 

介護スキル 身につかない

 

サ高住では原則として介護サービスを行いません。

そのため介護スキルが身につきにくい環境になっており、人によっては「物足りない」と感じ、サ高住を辞めたいと考える方もいるようです。

 

この問題を解決するのに有効な方法は、併設している事業所との兼務または異動です。

 

訪問介護事業所や通所介護事業所を併設している場合は、いずれかと兼務または異動できる可能性があります。

現場の介護職として働くことができれば経験を積むことができるので、兼務または異動は出来ないかを勤務先と交渉するのがおすすめです。

 

以上がよくあるサ高住を辞めたいと感じてしまう理由でした。

 

仕事を辞めたいと感じても、上手く気持ちを切り替えて仕事に集中できれば良いのですが、なかなか気持ちの切り替えができずに中途半端な気持ちで仕事をするのは身体的・精神的にきついですよね。

 

「辞めたいけど、今辞めるのはもったいないな…」このように考えて我慢を続けても、働いている環境は変わらないので、しっかりと対策をとる事をおすすめします。

 

 

 

サ高住を辞めたくなってしまった時の対策

 

サ高住 対策

 

結論から言いますと、私がおすすめする対策は「転職」です。

 

「いきなり転職ですか!?」と感じる方もいるかもしれませんが、私が転職をおすすめするのには理由があります。

 

転職と聞くと以前はネガティブなイメージでしたが、現代では転職に対してポジティブなイメージが強くなってきています。

また介護職の転職回数は、ほかの職種に比べて強みになるケースが多く、転職の理由によっては面接の際に有利に働くことも少なくありません。

 

さすがに短期間で何度も転職しているのはマイナスイメージですが、短くても6ヵ月~1年以上は勤続していれば問題のない転職だと捉えられる場合が多いです。

 

介護福祉士

実際に私は介護職としてこれまで4回の転職経験があり、採用面接を受ける度に転職の理由を答えていますが、不採用になったことは1度もありません

 

逆にさまざまな施設での経験があることで、面接担当者からの評価も良かった印象が強いです。

 

そして転職を繰り返した結果、現在ではほぼストレスのない施設で働くことができるようになりました。

 

なので「辞めたいけど不安だな…」と考えてしまい、現在の環境で我慢してストレスを溜め込んでしまうよりも、思い切って新しい環境に飛び込んでしまえば、結果的に良い職場に出会うことができますよ。

とはいっても、いざ転職しようと考えても「転職に失敗したらどうしよう…」「どうやって転職先を選べばいいのか分からない…」といった不安を感じ、なかなか踏み出すことが出来ない方も多いですよね。

 

そんな辞めたい気持ちはあるのに辞められない方におすすめしたいのが、転職サイトの利用です。

 

転職サイトを利用すれば、退職せずに今の仕事を続けながら転職活動ができます

個人的に転職は「現代の錬金術」だと思っていて、自分の経験やスキルが正当に評価されれば「え!こんなに給料が上がるの!?」と驚いてしまうほど収入が上がるケースもあります。

 

また転職サイトは無料で利用できるので、気軽に転職活動ができるのも嬉しい点だといえます。

「転職活動が不安だな…」「転職で失敗したくない」このように考える方は、ぜひ転職サイトを利用して転職活動をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

まとめ

 

サ高住では「入居者の生活サポート」が基本的な仕事になります。

 

一般的な介護施設で行う介護職とは仕事内容が大きく異なるので、自分のイメージと実際の仕事内容のギャップが原因で「こんなはずじゃなかった…」と感じて、退職を考える方が多いです。

 

イメージと現実のギャップをなくすには、事前に入職を希望しているサ高住のケアやサービスの内容、ほかの事業所との兼務の有無を確認しておくことが重要だといえます。