いざ介護業界に興味が出たものの、自分の性格は介護職に向かない性格かもしれないと不安に感じたことはありませんか?
介護職はたしかに性格の向き不向きがあり、自分の性格と合うか事前に調べることは大切です。
しかし、性格が合わないから介護職は諦めた方がいいと判断するのは早いかもしれません。
今記事では、介護職に向かない性格、それでも働き続けるポイントを紹介します。
介護職に向かない性格って?
介護職に向かいない性格は大きく分けて3つあります
自分に当てはまる部分がないか見ていきましょう。
人と関わるのが苦手
介護職は、利用者だけでなく、その家族といった多くの人と関わる機会があります。
支援では毎日のように利用者と関わるので、もともと人と関わるのが苦手という人は辛い場面が多いかもしれません。
また、家族とのコミュニケーションも多く、例えば、通所施設(デイサービス)など利用者が自宅から通う場合だと、施設での様子や連絡事項などを伝える機会は毎日のようにあります。
このように、介護職で働く場合は人と関わる機会が多く、人との関わりが苦手な人は注意が必要です。
効率を重視し過ぎてしまう
介護職において、効率を重視する傾向の方も向いていない可能性があります
仕事をするうえで効率を意識することは重要です。
その点は、介護職においても日誌やモニタリングといった書類作成の際に役立つでしょう。
しかし一方で、介護という仕事は利用者に時間を使うことも大切な仕事の1つです。
時には利用者の話しを聞く、待つといった支援が必要とされる場面が多くあります。
一見すると「無駄で非効率な時間」と思ってしまいますが、利用者にとっては重要な瞬間であり、介護職のプロである以上向き合っていかなければなりません。
効率ばかりを考えてしまうと、利用者の話を最後まで聞かずに自分の意見を言ってしまう、待つ支援の場面でついつい手伝ってしまう、といった行動につながってしまうケースもあります。
常に効率を意識してしまう性格の人は、介護に向かない可能性があります。
過度な潔癖症
潔癖症な方も介護職に向いていない可能性があります
支援業務のなかには、排せつ、入浴支援や嘔吐対応といった業務が含まれる場合があり、なかには、どうしても受け付けないという人もいます。
とくに、排せつや入浴支援は毎日のようにおこなう業務なので、過度な潔癖症方はストレスが蓄積してしまいます。
しかし、もともと自分は潔癖症と思っていたが、介護の仕事を始めてみるといつの間にか慣れた、意外と大丈夫だったといったということも少なくありません。
自分は本当に潔癖症なのか見極めてみるのもいいかもしれません。
※このあと、対応方法も紹介します。
介護士は性格だけで決めてはいけない!
上記で紹介した、向かない性格に当てはまった方、「私って介護士の仕事は向いてない?」と考えるのは早いかもしれません。
というのも、一口に介護職といっても対象利用者、事業形態、職場環境で働きやすさは大きく変わります。
自分に合った働きやすい職場を見つける「3つの見極め方」を紹介しますので、最後までお見逃しなく♪
対象利用者を見極める
介護は高齢だけでなく、障がい、児童などさまざまな方を対象とした介護があります。
介護業界では高齢を対象とした事業所が多いですが、決してそれだけではありません。
・知的障がいの方を支援する仕事
・精神障がいをお持ちの方を就労につなげる仕事
・発達障害などの児童を支援する仕事
など、活躍する場は多岐に渡ります。
もともと人と関わるのが苦手な方でも、興味のある対象であれば仕事に集中できるのではないでしょうか。
このように、対象者を絞って探すことで、働きやすい職場が見つかる可能性が高まります。
事業形態を見極める
自分に合った職場を見極めるとき、事業形態も注目しましょう。
介護業界には、提供するサービスによって介護職員の働き方も大きく変わります。
・起床から就寝まで24時間生活を支援する事業形態
・日中に施設に通ってもらい支援する事業形態
・利用者の自宅に訪問し、必要な支援する事業形態
など、介護業界の事業形態は多く、自分の生活スタイルに合わせて職場を決めることができます。
例えば、夜勤を避けたい場合は日中の事業所、潔癖症の方は直接支援の少ない仕事といったように選ぶこともできます。
自分に合う事業形態を見極めることで、自分に向いている働き方が見つかる可能性があります。
職場環境を見極める
職場を探す際は、働きやすい職場環境かどうかを見極める必要があります
自分に合う職場環境で働くことで、もともと介護に向いていない性格であっても仕事を続けられることができます。
例えば、話しやすい職場環境であれば、業務に関わる相談、報告がしやすくなり働きやすさは大きく変わります。
業界に向かない性格だから介護は諦める、ではなく自分に合う働きやすい環境をみつけることができれば、働きやすさは大きく変わります。
介護士を続けていくポイントは?
最後に、介護士の仕事を続けていくためのポイントを以下の3つに絞って紹介します。
資格をとる
介護士を続けていくうえで、資格をとるメリットは大きいです。
・根拠に則った支援ができる
・転職に有利になる
・手当がつく
など、さまざまな場面で有利にはたらきます。
また、一度資格をとったら介護職である限り名乗り続けることができます。
更新が必要な資格(ケアマネージャーなど)を除き、多くの福祉系の資格は更新を必要としません
そのため、早くとるほど、資格の恩恵が受けられ良い職場に出会う可能性も高くなります。
働きやすい職場を見つける
介護に向かない性格であっても、良い職場を見つけることで働きやすさは大きく変わります。
介護業界は8割以上の方が中途で採用されており、その中には他業界から始めた方も少なくありません
初めは、介護にネガティブなイメージを持っていた方でも、介護の仕事に慣れ長年活躍されている方も多くいらっしゃいます。
近年は介護に特化した転職サービスも充実しており、自分に合うサービスを見つけることも可能です。介護職として長く続けられる職場を見つけられるよう、今から行動を起こしてみましょう。
※ 参考 厚生労働省資料「介護労働の現状」より
職場体験・ボランティアを活用する
「自分が介護に向いているかわからない」という方は、ボランティアなどで実際の現場を経験してみるとイメージしやすいです
例えば、潔癖症なので介護業務ができるか心配という方は、実際に体験することで、続けられるか判断材料の1つにすることができます。
さらに、実際に働いている方の実体験も聞くこともできるので、リアルな情報を手に入れることもできます。
自分が介護職に向いているか実際に体験してみたい、という方はボランティアや職場体験を積極的に検討してみましょう。
まとめ
介護職に向かない性格、それでも働き続けるポイントを紹介しました。
現役で活躍されている方も、全員が介護に向いている性格で仕事に従事しているわけではありません。
もともと向いてない性格であっても、できる範囲で苦手を克服したり、やりがいを見つけながら介護を必要としている方の支援をしています。
今回紹介したように、向かない性格に当てはまったから介護の仕事はできない、と思う必要はありません。
自分なりの働き方、働きやすい職場を見つけることで、自分らしく働くことができるはずです。
どんな介護職なら自分らしく働くことができるか、理想の職場を探してみませんか?