「社会人が0から介護福祉士になるには難しい?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
何事も初めてのことは不安に感じて当然です。
しかし、心配することはありません。
経験が全くない方でも介護業界で活躍し、介護福祉士の資格を取得されている方は多くいます。
今回は「社会人から介護福祉士になるには、これだけは注意しなければいけないこと」を分かりやすく紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
社会人が介護福祉士になるには?前もって知ってほしい事
介護福祉士になるまえの条件って人それぞれですよね。
社会人が介護福祉士になるには、社会人だからこそ注意しなければいけないことがあります
最初に介護福祉士になる前に知っておきたいことを3つ紹介していきます。
介護福祉士の資格が自分に合っているのか
福祉業界の中にも様々な業務があります。
・直接支援をする支援員
・必要な書類や金銭の管理をする事務員
・福祉に関する相談に乗る相談員
・福祉行政に携わる公務員
など、活躍する方法は多岐に渡ります。
その中でも介護福祉士は生活支援員と呼ばれる食事、入浴、排泄など直接的な援助をする業務に役立つ資格です。
直接的な支援を苦手な場合は介護福祉士を十分に活かすことができない可能性があります。
資格を目指す前に自分がどのような業務に携わりたいのか考えてみましょう。
受験条件を満たしているか
社会人であっても介護福祉士試験は申し込めばすぐに受験出来るわけではありません。
一定の要件を満たす必要があります。
後述しますが受験するにはいくるか種類があり、その内のいずれかのルートで試験を目指す必要があります。
直近では2016(平成28)年度に受験要件が変更されており、受験する際には注意する必要があります
介護資格でキャリアアップしていく方法
社会人であっても介護に関する資格は介護福祉士だけではありません。
介護に関連する一般的な資格を知っておきましょう。
①介護職員初任者研修
介護の最初の一歩となる初級資格 で、3カ月程度で取得が可能です。
②実務者研修
介護福祉士国家試験を受験する際に必要な資格です。(+実務経験3年も必要)
介護職員初任者研修より介護についてより深い知識を学ぶことができます。
介護福祉士を取得する上でも必須となる重要な資格です。
③介護福祉士
社会福祉士・精神保健福祉士に並ぶ国家資格のひとつで、更に上には「認定介護福祉士」という資格もあります。
認定介護福祉士になるには
・介護福祉士の資格を取得し、5年以上の実務経験
・介護職員を対象とする現任研修の受講歴が100時間以上
・研修実施団体の課すレポート課題か受講試験で一定水準以上の成績が必要
など、いくつか条件があります。
将来介護の知識をより深めたいという方は検討してみましょう。
社会人が介護福祉士になるたには?オススメの方法!
続いて、介護福祉士を取得するためにおすすめの方法を紹介します。
介護福祉士資格を取得するにはいくつもあり、自分がどこに当てはまるのか確認しなければなりません。
(公益財団法人 社会福祉振興・試験センターhttp://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/route.html)
図で紹介されていますが、わかりにくい方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、「社会人が未経験から資格を取得するおすすめのルート」を紹介します
「実務3年+実務者研修」がおすすめ
社会人から介護福祉士になるおすすめルートは「実務3年+実務者研修」です。
理由を2つ紹介します。
働きながら実務経験を積める
社会人が仕事を一旦辞め、学校に通い直すというのは現実的ではありません。
その点、おすすめルートは毎月給料をもらいながら実務経験を積むことが出来ます。
更に、働きながら介護に適正があるかを知る機会にもなります。
介護福祉士を取った後「資格が無駄になってしまった」というケースを防ぐことができます。
働き、収入を得ながら介護福祉士を目指すことが可能なルートです。
実務者研修の費用を抑えて受けることができる
実務者研修の受講料は10~20万円程かかりますが、費用を抑え受講する方法がある点も大きなメリットです。
・専門実践教育訓練給付金の活用
・民間企業の資格取得支援制度
などを活用することで費用を抑えることができます。
専門実践教育訓練給付金は一般被保険者であった期間が通算2年以上などの要件があるものの、最大70%の学費が返ってくる可能性があります。
また、介護転職サイトでも「実務者研修の費用が無料」を謳っていることろもあるので、将来介護福祉士を目指している方は検討してみてください。
※2016(平成28)年度から、受験するためには3年以上の実務経験+実務者研修も修了することが義務づけられました。
実務者研修の修了は、介護福祉士国家試験を受験するためには必ず必要になります。
よく勘違いされますが、初任者研修は受験資格には含まれていません。
社会人が介護福祉士になるための方法は他にもある
上で紹介した以外にも介護福祉士になる方法はあります。
それはハローワークの人材育成制度を活用することです。(地域によって名称が違います)
この制度を活用することで受講料無料で介護福祉士の資格を暫定的に5年間取得することができます
ハローワーク制度を使用するメリット・デメリット
最大のメリットは受講料が無料になる点。(テキスト代などは実費負担です)
その他にも就職の斡旋などをしてもらえるので安定した就職に繋がるのも魅力です。
また、5年間介護業務に従事すれば、国家試験を受けずに資格を手に入れることができるというメリットがあります。
注意点として、利用者には選考され申し込めば必ず利用できるというわけではない点、取得に少なくとも2年かかってしまう点が挙げられます
また、1年中募集しているわけではなく、募集期間に注意しなければなりません。
期間は地域によって違いますが2月頃に募集していることが多いです。
卒業後5年間は特例で介護福祉士を名乗れる
介護福祉士になるためには、 介護福祉士養成施設での訓練を修了後国家試験に合格し、申請登録が必要となります。
ただし、 特例として修了後5年間は介護福祉士の申請登録することができます。
この間に国家試験に合格するか、修了後から継続して5年間介護業務に従事すると資格取得となります。
興味のある方はお住まい管轄のハローワークに問い合わせてみましょう。
※地域によって制度名称、申込方法、制度内容などに差がありますので注意してください。
参考 東京都 東京都委託訓練(介護福祉士養成科・保育士養成科)の受託者募集についてより
参考 神奈川県 公共職業訓練 専門人材コースより
介護福祉士を目指す場合は制度が整った転職サイトを活用しよう
これまで紹介したとおり、社会人の方が介護福祉士になるには働きながら、実務経験が積み取得する方法がおすすめです。
そこで効率がいいのが、転職する時に利用する転職サイト。
介護業界専門の転職サイトは数多く、自分に合った職場を選ぶ必要があります。
中には介護未経験の方に特化した転職サイトもあり、資格に必要な研修などの費用が無料、もしくは割引される制度もあります。
そして、気になるけど自分では確認しにくい情報も担当のアドバイザーが事前に調べてくれるのです
長く働くことになる介護の世界。
納得のいく職場を転職サイトを使って見つけ出しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は社会人から介護福祉士になるのに注意しなければいけないことについて紹介しました。
介護福祉士は代表的な福祉国家資格の1つで、取得することができれば資格手当がつく、就職する際に有利など多くのメリットがあります。
また、現代では出来る限り費用を抑え資格を取得できる制度が充実しています。
介護業界は慢性的に人手が足りておらず、一人ひとりが貴重な人材です。
今記事を参考に、利用できる制度をフル活用して計画的に介護福祉士を目指してください。