こんにちは、介護福祉士みきこです。
50才でも入れる介護施設があるのをご存じでしたか?
年齢別で見ていくと50才で入所する方は少ない様に見えますが、実際にご利用されている方はいます。
介護老人福祉施設に入所者査(平成28年度調査)
・年齢階級別の入所者割合
65歳未満 0.9%
65~74歳 5.2%
75~84歳 46.8%
95歳以上 14.1%
不明 9.8%厚生労働省 介護老人福祉施設の入所者についてより
また介護保険施設で見ていくと
年齢階級別構成割合(平成19年9月調査)
・介護老人福祉施設
40~64歳 1.3%
65~69歳 2.3%
70~74歳 6.4%
75~79歳 12.1
80~84歳 20.5
85~89歳 24.6
90歳以上 33.1・介護老人保健施設
40~64歳 2.5%
65~69歳 3.0%
70~74歳 6.4%
75~79歳 12.6%
80~84歳 21.4%
85~89歳 25.0%
90歳以上 29.0%・介護療養型医療施設
40~64歳 3.5%
65~69歳 3.7%
70~74歳 7.5%
75~79歳 13.1%
80~84歳 19.6%
85~89歳 22.5%
90歳以上 29.9%厚生労働省 介護保険施設の利用者の状況より
こちらの調査だけでは正確(50才)な情報はわかりませんが少なからず50才のみならず40代の方も存在するのがわかります。
50才からでも介護を必要としているのであれば利用することが出来るのです。
ただし条件や入居前にやっておかなくてはいけないこともあります。
今回は、50才でも入れる介護施設についてお話していきますので是非チェックしてみてくださいね。
50才でも入れる介護施設がある?
50才はまだまだ若い世代であり、介護施設に入ることは難しいと思っている人も多いのではないでしょうか?
確かに、多くの施設では年齢の条件をもっと高く設定しています。
しかしながら、50才でも入れる介護施設がないわけではありません。
全国には様々な介護施設がありますが、50才前後でも入居を認めている施設もあるのです。
特定疾病がある場合の介護施設には、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護療養型医療施設・介護付き有料老人ホーム・軽費老人ホーム・グループホーム、特定疾病がない場合の施設には住宅型有料老人ホームやシニア向け分譲マンションがあるでしょう。
入居希望者の疾病や介護状況などで違いはあるものの、いずれも入居できる可能性があります。
60代以降に入居する人が多いことから、介護業界では若年層に分類されがちな50才の方は入居を諦めがちですが、このようにたくさんの施設から入居可能な場所を見つけることが可能です。
安心できる場所で生活したい、自分の子供に介護の負担をかけたくない、早めに施設に入居して生活に慣れておきたいなど様々な事情があるはずですが、そういった希望が叶えられる場所はきちんとあります。
50才でも入居を希望しているのであれば、入居が可能であることだけでなく、
具体的な条件や選び方まで知っておくことがおすすめだと言えるでしょう。
50才でも入れる介護施設の条件とは?
50才でも入れる介護施設を探すときには、条件をきちんと確認しておかなければなりません
多くの施設は年齢による条件を設定しており、60才以上や65才以上となっているケースも少なくないです。
介護保険制度の適用対象となる場合であっても、年齢の条件をクリアしておらず入居できない可能性があるので注意が必要だと言えます。
50才で介護施設に入りたいのであれば、年齢と疾病や介護状況の全ての条件を満たしているかどうかの確認が必須です。
特定の疾病がない場合は、住宅型有料老人ホームもしくはシニア向け分譲マンションを利用することになります。
住宅型有料老人ホームの場合は60~65歳以上で、自立から要介護5の方が入居できると決まっているケースが多いです。
ただし、全ての施設で一律の条件が設定されているわけではありません。
施設によっては入居を希望する人の介護状況や身体状況を考慮し、場合によっては50才からも入居できるとしているケースがあります。
シニア向け分譲マンションの場合は年齢制限が設けられていない建物が多いものの、他の施設と比較すると手厚いサポートが受けにくいです。
こういった違いからも分かるように条件が厳しい場所ほど手厚い支援が受けられ、条件が緩い場所ほど受けられる支援の内容が少なくなることも覚えておきましょう。
50才からの介護施設の選び方
もしも、50才でも入れる介護施設を探したいと思っているのであれば、正しい選び方を知っておく必要があります
既に述べているように、この年代の方は特定疾病があるかどうかによって入居できる施設が大きく異なるため、まずは疾病や介護度の現状を確認しておくことが大事です。
入りたいと感じられる種類の施設が合ったとしても、疾病の有無や介護度次第で入居できるかどうかが違ってきます。
最初にこれらのポイントから入居できる可能性があるかどうかを確認し、その上で各施設を比較して入居する場所を選ぶようにしてください。
特別養護老人ホームはより手厚い支援を受けることができますし、看取りを依頼することも可能です。
グループホームはプライベートな空間が確保されていますが、ある程度のサポートを求めることができます。
住宅型有料老人ホームは特定疾病がなくても比較的充実した支援がありますが、シニア向け分譲マンションであればほとんど介護などのサービスを受けることがありません。
施設ごとに特色は大きく異なっているため、何となく選んでしまうと入居することができても自分の希望と合っていなかったという問題が起こる可能性があります。
後悔をしたくないのであれば、条件を確認した後にそれぞれの施設の特徴をチェックし、自身に合ったものが選べるようにしておきましょう。
50才で介護施設に入る前にやっておくこと
50才で介護施設に入りたいと考えているのであれば、事前にやっておかないといけないことがたくさんあります
今後、これまで住んでいた場所に戻る予定がない場合は、自宅の処分や整理を行っておく必要があるでしょう。
賃貸物件の場合は契約を解除し、持ち込めない荷物を処分するだけで良いですが、持ち家の場合は子供に相続させるのか処分するのか決めなければなりません。
そのままにしておくと、施設に入居して亡くなったり判断する力がなくなったりしてから子供が困ることになる恐れがあります。
住所変更を行っておく必要もあるでしょう。
同じ市町村であれば問題ないことが多いですが、自治体が変わってしまうときには独自のサービスが受けられない恐れがあるので住民票を移しておく必要があります。
同時に郵便物の転居届などを出しておくことで、確実に郵便物が受け取れる状態にしておくことも大事です。
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近所への挨拶も忘れないようにしたほうが良いと言えます。
本来ならまだ元気に生活する年齢と思われることが多いため、急に姿が見えなくなることで近隣に住む人に心配をかける可能性があるでしょう。
親しくしていた人の場合は特に困惑してしまう可能性が高いので、マナーや気遣いの1つとして早めに介護施設に入居することになった旨を伝えておくことがおすすめだと言えます。
まとめ
介護施設はある程度年齢を重ねてからでないと入居できないと思う人が多いですが、実は50才でも入居できないわけではありません。
入居できるかどうかは施設ごとに定めている条件で違ってきますが、絶対に入れないというわけではないことを知っておくと良いです。
早めの入居を希望しているのであれば、この年齢でも入居できる施設の存在や条件について正しく理解しておくことが大切だと言えます。
そして、施設に入ってしまうと生活やできることに制限がつくことも多いので、事前にやっておかないといけないことも確認しておく必要があるでしょう。
50歳で介護施設に入る場合の情報をきちんと把握し、失敗することがない選択ができるようにしておくことが大事です。