こんにちは、介護福祉士みきこです。
親の介護を介護施設に任せすることに不安を感じる方は多いです。
しかし、親が長生きしていけば施設の事を考える時期もくるのです。
親を家から追い出す気分になるので嫌な気持ちを持つ方も多いですが、実際問題施設に任せた方が安心する場面が多くなることをご存じでしょうか?
今回は現場で働く私が介護施設に親を任せた方が良い理由をお話していきます。
親の介護を介護施設に任せるメリット
実の親子だからこそ介護をする時には羞恥心や罪悪感があります
子供の頃から親子関係として人生を歩んできたとしても、排せつ物の処理を行うのは苦痛ですよね?
またそうした処理を子供にさせることは親にとっても重荷であると、私は現場で働いている時に何度も聞いたことがあります。
意思の疎通が出来ていた頃はまだ良かったかもしれません。
しかし、本格的に痴呆が進んでしまうと介護はより深刻な状況になっていくのです。
体を拭く時や排泄物の処理をする時には大声を出したり、暴れて暴力を振るうことがあることを現場で経験している私だからこそ普通の話ですが、初めて経験される方にとってはビックリする瞬間でしょう。
毎日が大変さを通り越してしまい、心身共に疲れてしまい眠る時間が減って体力が削られてゆく悪循環を感じてられる方もいます。
そうした時に介護認定のランクによっては、通所で施設に預けることが出来ることを知りお世話になる方もいらっしゃいます。
今では介護認定で受けられるサービスが増えて、思考力などの低下も認められて介護施設に段階的にお世話になることが出来るようになっています。
施設に空きがないので日中の通所を行い、空きが出来たら入居。
最初は罪悪感を感じる家族の方は多いですが、日中の間だけでも介護の手を離れることにより介護者である自分の体調も良くケースも少なくありません。
最悪のケースでは共倒れしてしまうこと!
親の介護に限界を感じたら、無理をせずに親の介護を介護施設に任せることが、親にとっても子にとっても大きなメリットとなります。
親の介護を介護施設に任せるデメリット
親の介護によって日常生活に支障が出てしまうだけではなく、介護する側の健康に害があり体調を崩してしまっては本末転倒!
実際に自分が無理をし過ぎて倒れてしまい、救急車で病院に運ばれてそのまま亡くなってしまうケースもあるということも聞きました。
その上で親の介護を施設に任せるメリットをお話していきましたが、もちろんデメリットも存在します。
介護は真面目に取り組もうとする人ほど、介護する人の大きな負担を生んでしまい健康を害したり、人生に大きな負担を与えてしまうことになります。
だから行政サービスを使って、通所や入居などのサービスを使い、自分の手だけで介護をしないことも大切なのですが、介護保険の適用部分以外のサービスやグレードを使えば、金銭的に負担は大きくなります。
年金などを充足して賄ったり、裕福な家庭では負担をそのまま維持出来るでしょうが、金銭的に余裕がなければ転居や退去も考えなければなりません。
また自宅での介護を行いながら、安い施設を探すなどの必要がでてきます。
また、あってはならない事ですがニュースなどで、介護施設によってはスタッフによるパワハラやセクハラなどが問題になることもあります。
この様なお話をしていくと不安だらけになってしまいそうですが、きちんとした計画の元自分たちの状況に合わせた施設を見つけ出すことで、本当に大きなメリットになるのです
介護を施設に任せる時の不安は誰にでもある
親の介護を施設に任せる時には、子供を送り出す母親のような気分を味わうことが通常です
親を他人の手に委ねて生活を支援してもらうと言う心理的な負担だけではなく、地方の風習では自宅で面倒を見ないことに対する風当たりだって弱くはありません。
極端な話で言えば、親と仲が良い親戚や知己や近所の人が、介護施設に預けることに対して苦言を言う可能性だってあります。
それぞれの事情や立場により発言は変わりますし、正義感が暴走してしまい家族への非難を口にする場合だってあるかもしれません。
誰だって自分の親を介護施設に預けることは不安ですが、ノウハウやスキルを持っているスタッフに任せた方が上手く行く場合の方が多くなります。
持病などを持っているならば、24時間看護師や介護士が常駐している方が環境が良いとさえ言えるのです。
提携先の病院から医師が定期的にやって来てくれますし、病院食ならば栄養バランスも考えられております。
介護を施設に任せて不安な気持ちや喪失感がありますが、可能な限りで顔を見に行ったり毎日の生活の中で出来ることをやって行けばいいのです。
責任感だけで人間は生きてゆくことが出来ません。
不安はありますが親のことを考えていくことが、病気や介護などではとても大切なことになります。
親と離れることで心配にはなるかもしれませんが、逆に深まる絆もありますし家族で休日に面会へ行けば施設で生活している親も人一倍喜びを感じるでしょう。
介護施設に任せるか迷った時は?
親を介護施設に任せるかどうか悩んだときは、身近に介護士がいれば相談に乗ってもらうのが良いです
しかし、相談することが難しい状態であれば「シニアのあんしん相談室」を利用するのをオススメします。
「かいごDB」を利用すれば、自宅周辺で介護施設を探すことが可能。
近隣であることを重視せずに、施設の充実度や提供されるメニューなどを重視することも出来るので自分たちの現状に合った介護施設を見つけることが出来、事前に見学することが出来ます。
まだ親が自立した生活が送れる場合には、自費の割合が多くはなりますが自分で気に入ったロケーションや、生活様式を選んで入居が行えるサービスも多くなっているのです。
マンションタイプで1人暮らしをして、困った時にはホットラインで管理棟に繋がるなどの安心のサービスを提供している施設もあります。
買い物を代行してもらったり常駐スタッフに出かける際の運転を頼んだり、他の入居者との親睦会や小旅行などをすれば、自宅で邪魔者扱いされるよりも良いと考える高齢者もいるのです。
介護施設に任せるか迷う段階の状況でも、かいごDBを利用して通所や訪問介護などの選択肢を調べることもできます。
1つの道しかないのではなく、使える行政サービスや老人介護の幅は広がってきているのです。
費用も発生しますし人気の施設では入居待ちがあったりなど、社会全体で整備が整っていない部分もありますが今後はさらに充実してくるでしょう。
介護施設を利用するか迷った時には、「シニアのあんしん相談室」に登録してアドバイスを受けてみましょう。
まとめ
自分が怪我や病気をして要介護者になる場合もありますし、高齢な祖父母を施設に預ける可能性もいつかやってきます。
その時に慌てないように、行政サービスや制度などを調べておくことも大切になってきます。
施設は介護保険制度により1部の負担で必要とするサービスを受けれるシステムもありますので知っておきましょう。
今後の行政サービスは拡充されていく方向ですが、人口減などにより施設の入居倍率が上がることも予想されており、認可制度外のサービスを自費で利用するケースが増える事はほぼ確定だと思います。
親の介護は、親にとっても自分にとっても大きな負担!
親の介護の事は相談しにくい部分もありますが、決して自分一人で考えるのではなく「シニアのあんしん相談室」等を利用してみましょう。
介護施設を事前に見学することで、今まで不安になっていた部分を少なくすることが出来ます。