ケアマネ 悪者

介護福祉士 資格証

 

こんにちわ!介護福祉士みきこです。

 

介護現場で働く中で、ケアマネージャー(ケアマネ)が悪者扱いされることが多々あります。

ここでは、女性介護福祉士として長年働いてきた私が、日頃抱えているモヤモヤした思いを皆さんと共有したいと思います。

 

ケアマネが悪者になる理由

 

皆さんは、ケアマネジャーが利用者様やご家族から「悪者」扱いされる場面に遭遇したことはありますか?

私は、残念ながら何度も経験があります。

一体なぜ、このようなことが起こってしまうのでしょうか?

 

ケアマネが悪者扱いされる理由の一つは、利用者さんやその家族が介護保険のルールを十分に理解していないことです。

一度「介護保険でしてもらえる」と思った利用者さんに対して、実際にはできない理由を説明し、理解してもらうのにはかなりの時間がかかります。

利用者さんは期待していたサービスが受けられないことに対して不満を感じることが多く、その結果、ケアマネが悪者にされることが多いのです。

 

 

 

ケアマネージャーの役割

 

ケアマネージャーは、利用者さんの介護サービス全体をコーディネートする役割を持っています。

利用者さんのニーズに応じて、最適なサービスを提供するための調整を行います。

具体的には、介護保険の申請手続きやサービスの選定、利用者さんやその家族との相談など、多岐にわたる業務を担当しています。

相談の窓口になるため「ケアマネに相談すればいい!」と考える人が多いのではないでしょうか?

 

 

 

介護保険のルールや複雑さ

 

介護保険には様々なルールがあります。

例えば、どのサービスが利用できるか、どの程度の費用がかかるか、どのような手続きが必要かなど、細かい規定がたくさんあります。

そのため、利用者さんに「介護保険でしてもらえる」と伝える前に、ケアマネに確認することが重要です。

 

介護保険のルールは非常に複雑で、常に変化しています。

そのため、利用者様やご家族にとっては、何がどこまでできるのか、何ができないのか、を把握するのが難しいのが現状です。

 

ケアマネジャーは、介護保険の制度やサービスについて専門的な知識を持っていますが、利用者様やご家族はそうではありません。

この情報量の差が、誤解を生み出す原因の一つです。

 

 

 

期望と現実のギャップで悪者扱いに!?

 

利用者さんやご家族は、介護保険を利用することで、自分の生活が劇的に改善することを期待されることがあります。

しかし、現実には、介護保険でできることには限りがあります。

この期待と現実のギャップが、不満や不信感につながってしまうことがあります。

 

期待してしまうのは仕方のない事なのですが、上手くいかない時に悪者になってしまうのがケアマネ・・(;一_一)

 

ケアマネジャーは、利用者さんやご家族の期待に応えようとする一方で、介護保険のルールの中で、最適なケアプランを作成しなければなりません。

このジレンマの中で、ケアマネジャーは常に板挟みになり、時には「悪者」の役割を担わざるを得ない状況に追い込まれてしまうのです。

 

 

事業所との連携不足

 

事業所が利用者さんに対して「介護保険でしてもらえる」と伝えることが原因で、ケアマネが悪者扱いされることもあります。

事業所が利用者様にサービスを提供する前に、ケアマネに相談せずに話を進めてしまうと、後で介護保険のルールに反することが判明し、利用者様に説明するのが難しくなり、ケアマネが悪者扱いされることが多いのです。

言っていることはケアマネが正しいのに、利用者様やその家族からは理解されず、悪者扱いされることが多いのです。

これは、事業所が利用者様に対して過度な期待を持たせてしまうことが原因なのでやめましょう。

 

 

介護保険で対応できない事実の説明

 

介護保険で対応できないという事実を説明することで、「ケアマネに期待を裏切られた」と思われてしまうことがあります。

これは、利用者さんが事前に期待していたサービスが受けられないことに対する不満から生じるもの。

ケアマネは、利用者さんに対して介護保険のルールを説明し、理解してもらうために多くの時間と労力を費やしますが、それでも不満が残ることが多いのです。

 

 

知り合いからの情報

 

知り合いから「介護保険でしてもらえる」と聞いた利用者さんに対して、ケアマネが「それはできない」と説明するのは非常に難しいです。

利用者様は、知り合いの情報を信じているため、ケアマネの説明に納得しないことが多く、このような場合、ケアマネが悪者扱いされることが多くなります。

 

 

 

ケアマネが悪者になる具体的な事例

 

例えば、「事業所で聞いたけど、このサービスは利用できるんじゃないの?」という質問を受けた場合、ケアマネジャーは、そのサービスが利用できるか否かを詳細に説明しなければなりません。

しかし、利用者様やご家族は、事業所の説明を鵜呑みにしており、ケアマネジャーの説明に納得できないことがあります。

 

また、ケアマネジャーが作成したケアプランに対して、「もっと別のサービスを利用したい」という要望が出されることもあります。

しかし、その要望が介護保険のルールに合致しない場合、ケアマネジャーは、その理由を丁寧に説明しなければなりません。

 

これらの状況下で、ケアマネジャーは、利用者様やご家族の気持ちに寄り添いながら、同時に、介護保険のルールに基づいた説明を行う必要がありますが、これは、非常に難しい作業であり、多くのケアマネジャーが悩んでいます。

 

 

 

ケアマネが悪者にならないための対策あるのか?

 

ケアマネが悪者にならないためには、以下の対策が必要と言えます。

 

 

事業所との連携強化

事業所が利用者様にサービスを提供する前に、必ずケアマネに相談することを徹底する必要があります。これにより、介護保険のルールに反することがないようにし、利用者様に正確な情報を提供することができます。

 

 

利用者様への説明

 

利用者様に対して、介護保険のルールやサービスの内容を丁寧に説明することが重要です。

利用者様が介護保険のルールを理解し、期待を持ちすぎないようにすることで、不満を軽減することができます。

 

 

事前の確認

 

事業所が利用者様に「介護保険でしてもらえる」と伝える前に、必ずケアマネに確認することを徹底する必要があります。

これにより、後で介護保険のルールに反することが判明し、利用者様に説明するのが難しくなることを防ぐことができます。

 

 

情報共有

ケアマネと事業所が定期的に情報共有を行い、利用者様に提供するサービスについて共通の理解を持つことが重要です。

これにより、利用者様に対して一貫した情報を提供することができ、混乱を防ぐことができます。

 

 

 

まとめ

 

ケアマネが悪者扱いされることは、介護現場でよくある問題。

これは、利用者さんやその家族が介護保険のルールを十分に理解していないことや、事業所との連携不足が原因。

ケアマネが悪者にならないためには、事業所との連携強化や利用者様への丁寧な説明、事前の確認、情報共有が必要です。

これらの対策を講じることで、ケアマネが悪者扱いされることを防ぎ、利用者様に対して適切なサービスを提供することができます。