介護の派遣という言葉を聞きどんなイメージが浮かびますか?
介護業界においても「派遣」として働き活躍されている方は多くいます。
介護労働安定センターのデータでは14.3%(※)の介護事業所が派遣労働者を受け入れているということが分かっています。
派遣労働者の受け入れの有無は、「受け入れている」が 14.3%、「受け入れていない」が 84.8%となっている。
今記事では介護で働くなら派遣の方がいい理由、メリットについて解説します。
派遣の方がいいと感じる新しい発見があるかもしれません。
ぜひ最後までご覧ください。
介護で働くなら派遣の方がいい理由とは
介護業界で働くにあたり、派遣の方がいい1番の理由は「自分の生活に合わせて働きたい」という点が挙げられています
詳しくは後ほどメリットの部分で紹介します。
派遣は一人ひとり変化する生活スタイルに柔軟に対応しながら働くことができます。
・「子育てで働ける時間が変化する」
・「扶養内の枠を超えず働きたい」
・「サービス残業なく時間通りに働きたい」
などに該当する方は正社員などに比べ、派遣の方がいい可能性があります。
ライフスタイルに合わせた働き方を探している方は派遣という働き方を検討してみましょう。
派遣の仕組み
派遣のメリット、デメリットに触れる前に、派遣の仕組みについて整理しておきましょう
派遣として働く場合「派遣会社に雇用される」という点が大きな特徴となり、この雇用契約の形態によってメリット・デメリットが生まれます。
業務指示をおこなうのは実際に働く職場(介護施設)ではあるものの、給与は派遣会社から支払われます。
あわせて、福利厚生も派遣会社の制度を利用することになるので間違わないよう注意してください。
派遣で働く介護職のメリット
派遣と言うと正社員より劣っていると考えている人も少なくありません。
しかし、これからの時代自分の自由なスタイルを確立するためにも派遣と言うスタイルが一般的になってきます
それでは、派遣で働くメリットについてみていきましょう。
自分に合わせた働き方ができる
派遣の大きなメリットの1つに、自分に合った働き方ができるということが挙げられます。
現代の日本では、労働環境を改善しようとさまざまな政策や取り組みが進められていますが、いわゆるブラック企業の存在など十分と言えないのが現状です。
その点、派遣は日数など労働条件にマッチした条件の職場で働くことができます。
例えば
・週に数日だけ特定の曜日で働きたい
・1日のうち9時~15時までの時短勤務がいい
・扶養内で働きたい
・夜勤のみ働きたい
というように、一人ひとりに合わせた働き方ができるのです。
雇用条件は派遣会社と派遣先との間で契約を結ぶことになるため、定められた勤務日数、勤務時間以上の要求は契約違反になってしまいます
自分に合わせた働き方ができるという点で直接雇用されるより派遣の方がいいといえます。
サービス残業がない
派遣で働く場合、サービス残業は基本的にありません。
定められた勤務時間内で働き、退勤する時間になるとスムーズに帰ることができます。
仮に勤め先から依頼を受け時間外労働をする場合でも、事前に可能か確認され、残業した分の給与も支払われます。
正社員になりサービス残業が当たり前になってしまうと、どんどん実労働時間が伸びてしまい、時給に換算すると、アルバイト以下の金額になってしまうこともあります。
派遣として働くことで、残業は原則行わずしっかりと自分の時間を確保でき、仮に残業する場合でも正当な対価を受け取ることができます
高時給求人が多く、支払いも数パターンある場合もある
介護派遣は時給が高く設定している傾向にあります。
派遣として働く場合、給料は時給で支払われるのが一般的となっており、実際の時給は地域差や仕事内容によって変化するので、気になる方は希望エリアの派遣会社の求人を調べてみることをおすすめします。
更に、有資格者であればその分考慮して時給も高くなる可能性もあります
福利厚生や支払い方法も派遣会社によって特徴があり、近年では充実した福利厚生を整えている派遣会社もあります。
また、支払い方法においても、通常は給与は月1回働いたあとに給料が支払われるというのが一般的ですが、登録する派遣会社によっては週払いや即払い、前払いなどを実施しているところもあり、柔軟に対応してくれる場合もあります。
派遣会社に仕事の相談ができる
仕事を通じて困ったことがあったり、何らかの要望があるときには、派遣会社の担当に相談することができます。
直接雇用されている正社員やパートの場合、悩みや不安は職場の上司に直接いうことになりますが、余計環境が悪化してしまう可能性もあり、気軽に相談できないといったケースは多いですね
その点派遣は、雇用されているのは派遣会社となるので、仕事上のことは派遣会社に相談することができます。
直接職場にいえないことも派遣会社には気軽に言うことができ、改善してほしい点があれば、派遣会社から勤め先に伝えてもらえるのでより働きやすくなることも期待できます。
そのほか、働く中で生じたトラブルに対処してもらうこともできます。
常に相談しながら仕事ができという点も、正社員などに比べ派遣の方がいいといえます。
派遣で働く介護職のデメリット
介護職で派遣で働いていく場合、メリットもあればデメリットも存在しています。
つづいて、派遣では働く際のデメリットについて紹介します。
基本的に賞与(ボーナス)がない
派遣は基本的にボーナスがありません
介護派遣の時給はもともと高めに設定されていますが、日本で通例となっているボーナスを受け取ることは基本的にできません。
同時期に入社したボーナスのある正社員と比べると、長期的に見たとき、派遣社員のほうが少なくなることが多い場合が多いです。
長い期間、継続して働けない場合がある
通常、派遣先である介護施設の勤務は無期限ではなく期限が定められています
数ヶ月、半年と派遣期間が派遣会社と介護施設との間で決められます。
期間が過ぎれば一旦、契約が切れ継続して働く場合は再契約をすることになります。
次の契約でも引き続き同じ介護施設が選べたり、一定期間勤務した後、介護施設に正社員(または契約社員)として入社できる可能性もありますが、継続勤務を希望しても契約が切れてしまうと働けなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
派遣で働くまでの流れ
では、実際に派遣で働くにはどのような手順を踏む必要があるのか見ていきましょう
介護に特化した派遣会社を選ぶ
まず最初に、雇用契約を結ぶことになる派遣会社を選びましょう。
介護に特化した派遣会社はいくつかあり特徴も異なります。自分にあった派遣会社を選びましょう。
スタッフ登録
派遣会社が決まったら実際に登録することになります。
この時に、希望職種や業務経験、勤務希望地などを確認されるので、こちらの要望を伝えましょう。
仕事の紹介を受ける
条件に合った仕事が見つかり次第、派遣会社から連絡がきます。
自分の条件とマッチしている求人か確認し、納得できるようでしたら手続きに進みましょう。
手続きをする
勤め先が決定したら派遣会社との契約の手続きをします。
この時に働き始めるにあたり不安な部分があれば確認しましょう。確認事項やアドバイスをしてもらえます。
就業開始
実際に仕事がスタートします。契約内容の範囲の中で働き始めましょう。
勤務する中で悩みや困りなどがあれば、派遣会社に相談することも可能です。
まとめ
今記事では介護で働くなら派遣の方がいい理由とメリット、デメリットについて解説しました。
人生は常に一定ではなく変化し続けます。
生活を仕事に合わせるのではなく、仕事を生活に合わせる働き方を選ぶことができるのが派遣という働き方です。
今回紹介したように正社員などに比べ派遣の方がいい点も多く、多様な生き方が広がる中、これからも派遣という働き方も広がっていくことが予想されます。
将来の選択肢を増やすためにも派遣のメリット・デメリットを見極めてみることをおすすめします。
まずは相談からでかまいません。自分の生活スタイルに合わせて働きたいという方、派遣を検討してみてはいかがでしょうか。