こんにちは、介護福祉士みきこです。
ご自宅で両親を介護している時でも、急な用事で外出しなければいけない事が必ず起きますよね?
そんな時に助かるのが「ショートステイ」です。
一人で家に置いていくわけにも行けませんし、それ以上に介護施設に預けることが出来れば、安心して出かけることが出来ます。
もちろん有料なので、いくら安心できるからと言っても料金が気になりますよね?
今回はショートステイの全額自己負担はいくらになるのか?
また、ショートステイの自己負担額を安くする方法や相場などを解説していきますので是非チェックしてみてください。
そもそも、ショートステイの相場っていくらなの?
ショートステイの全額自己負担がいくらなのか知る前に、費用相場がどのくらいなのか確認してみましょう
介護保険によって自己負担額が1~3割になるのですが、気になりますよね?
施設によって変わってきますが考え方としては、サービス利用料金とそれ以外に料金がかかってきます。
ショートステイのサービス料金
サービス利用料金は、ショートステイを利用する際に発生する基本料金の事を言います
ショートステイは単独型と併設型に分かれますし、従来型個室・多床室そしてユニット型によって料金が変わってきます。
まずはサービス料金を知っておきましょう。
厚生労働省 介護報酬の算定構造より
コピペしやすいようにテキストでも載せておきます。
単独型 ショートステイ
要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型
要介護1 \638 \638 \638
要介護2 \707 \707 \806
要介護3 \778 \778 \881
要介護4 \847 \847 \949
要介護5 \916 \916 \1,017
併設型 ショートステイ
要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型
要介護1 \596 \596 \696
要介護2 \665 \665 \764
要介護3 \737 \737 \838
要介護4 \806 \806 \908
要介護5 \874 \874 \976
令和3年4月の介護報酬の算定構造から引用したもので、従来型個室・多床室が安くユニット型が高く設定されているのがわかります。
また、勘違いしてほしくないのですがサービス料金だけ支払えば良いわけではなく、この他にもサービス料金がかかってくるのを忘れないでください。
あくまでサービス料金だけの解説になってきますし、地域や内容によって異なる事があります。
今回のサービス料金は特養に併設されたショートステイの場合であって、有料老人ホームのショートステイを利用した場合、介護保険適用外になるので注意しましょう。
その他にかかる料金は?
ショートステイはサービス料金以外にも、
・食費(朝食・昼食・夕食・おやつ等)
・居住費
・日用品
等が、その他の料金としてかかっていきます。
この料金は介護保険適用外となり全額自己負担となるので覚えておきましょう!
自己負担額を抑えたいのであれば最低限の料金で良いかもしれませんが、その他にもサービスがある場合があります。
施設によって変わっていきますが、例えば特養までの送迎サービスやレクレーション等の参加、そして理美容のサービスなどもあります。
保険適用になる事もあるので、場合によっては利用してみましょう。
ショートステイの全額自己負担はいくらになるの?
先ほどの内容を元にショートステイの全額自己負担がいくらになるか考えてみましょう
ショートステイの費用の構成は
・自己負担(非保険適用) 居住費・食費など
・サービス加算料金(保険適用) 送迎・レクレーションなど
・基本料金(保険適用) 自己負担1~3割
となっていて、ショートステイの相場は3000円~10000万円程度です。
ちなみに相場の3000円~10000円は、一泊二日の料金の目安となります。
詳しくは施設や介護者の状況によるので、相場を目安に施設を探してみましょう。
ショートステイの自己負担を減らしたいときは?
ショートステイの費用は先ほども解説しましたが、利用料金以外は全て介護保険適用外となるため全額自己負担となります。
ショートステイの自己負担額を減らしたいのであれば、保険適用外の部分を考えていかなくてはいけません
居住費はどうしても必要なので減らすことは出来ませんが、例えば食費であれば夕方から翌日の朝にかけてお世話になるのであれば昼食代は必要なくなります。
日用品などの歯ブラシやタオルなどは、持ち込むことで費用がかかりません。
また施設によって大きく変わるであろうと予想されるのが環境や考え方です。
都心に近ければ居住費は高くなる傾向にありますし、食事やサービスに力を入れている所では食費が高くなっている場合もあります。
ショートステイの全額自己負担にならない方法がある!?
ショートステイの自己負担を抑える方法はまだあります。
これからお話する制度を利用することで、すべての人が該当するわけではありませんが確認していきましょう
特定入所者介護サービス費
所得や資産が一定金額を下回る方を対象に受けることのできる費用軽減制度が、特定入所者介護サービス費です。
特定入所者介護サービス費は、目安としてですが1日あたり1000円~2500円程度の費用を抑えることが出来ます。
負担限度額認定証を所持し、次の表で3段階までに区分される人が給付の対象者となります。
高額介護サービス費
高額介護サービス費は、1ヶ月または1年間に支払った自己負担額、が所得により区分の上限額を超えた場合、払いすぎた額に対して介護保険から払い戻しを受けられる制度の事です。
低所得者に対する利用者負担軽減制度
低所得者に対する利用者負担軽減制度とは、低所得者に対して負担軽減を行っている介護サービスの事業所でサービスを受ける場合に、自己負担額が4分の1(老齢福祉年金受給者は1/2)軽減され、実質負担が4分の3となる制度です。
下記の条件を満たす方は、利用者負担軽減制度を利用することができますので確認しておきましょう。
・年間収入150万円(単身世帯の場合。世帯人数が1人増えるごとに50万円加算した額)以下
・預貯金などの資産が350万円(単身世帯の場合。世帯人数が1人増えるごとに100万円加算した額)以下
・日常生活に必要とされる資産以外に活用できる資産がない
・負担能力のある親族等に扶養されていない
・介護保険料を滞納していない
・住民税非課税世帯
ショートステイを利用するときの注意点
ショートステイを利用したくても急な対応が難しい場合もあります。
もし利用する可能性がこの先出てきそうであれば、早めに問い合わせだけでもしておきましょう
利用したくても使えない場合があるので注意が必要です。
また、ショートステイは基本的には連続利用期間が30日とされています。
それ以降は全額負担となるので、30日になる前に一旦利用を辞めて再度申し込みをしましょう。
まとめ
ショートステイの全額自己負担はいくらになるのかお話していきました。
また、やり方によっては費用を抑えることもできます。
ショートステイは、介護者を家に置いてでなければいけない、もしくは一人にしなければいけない時に助かりますよね。
長期間ではなく1日単位で利用できるので使いやすいのもショートステイです。
急に物事が起こって慌てる前に事前に調べて、自分たちが利用しやすい施設を探しておくことが大切になってきます。