皆さんこんにちは、介護福祉士みきこです。
「やっとの思いで老人ホームに入ったのはいいけど、郵便物はどうやったら転送できるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
郵便物を届けるには郵便局で転送手続きが必要で、完了すると本人のいる老人ホームに直接届くようになります。
しかし、場合によっては手続きをしない方が良い場合も…。
本記事では、親が老人ホームに入居したら郵便物の転送は出来るのか、転送手続きをして直接受け取れるメリットと自宅を経由して届けるメリットについて紹介します。
実際に現場で働いていて感じたことも書いているので参考にしてみてください。
老人ホームに郵便物を転送したい場合
老人ホームに郵便物を転送したい場合、郵便局で老人ホームの住所に転送手続きをすることで郵便物が本人に直接届くようになります。
転送手続きは郵便局でおこなうことができるので、必要な場合は足を運ぶ必要があります。
実際に郵便物を老人ホームに転送したい場合、また転送したらどおなるのか見ていきましょう
老人ホームの住所で転送手続きをすればOK
老人ホームの住所に転送手続きをすると、郵便物が直接ご本人に届くことになります。
住居型有料老人ホームなど、老人ホームによっては入居者ごとにポストを用意してある場合もあります。
また、もしも不在だった場合は受付フロントで預かることもでき、入居者が在室している時に直接お部屋まで荷物を届けてくれる施設もあるようです。
施設によって違いはあるものの、郵便物や宅配便が届けられた場合、きちんと入居者まで届けてもらえます
転送期間内に住所変更を終えよう
郵便物の転送手続きは郵便局で行なうことができます。
郵便局を訪れて窓口に転居届を提出すると、入居する介護施設に郵便物が送られてくるようになります。
転居届を出すことで1年間旧住所に届けられる郵便物を新しい住所へ無料で転送してくれるのです
転送期間が終わると前の住所では郵便物が届かなくなってしまいます。
期間内に必要な住所変更を終えるよう計画的に手続きを進めましょう。
老人ホームに入居した場合郵便物はどうなる?
老人ホームに住んでいるからと言っても、自分名義の家ではないので気になる方も多いと思いますので、老人ホームに入居した場合郵便物はどうなるかみていきましょう。
原則中身を見られることはない?
老人ホームにおいて、個人宛の郵便物をホームが開封することは原則できません
したがって、「介護スタッフに中身を確認されるのではないか?」と感じるかも知れませんがその点は安心して問題ないでしょう。
仮に、中身を見た形跡があった場合は、施設の事務所に相談してみましょう。
苦情を伝えても解決しない場合は、さらに上の本社や、第三者機関等に相談・確認をするようにしてください。
とはいえ、将来入居者本人に判断能力がなくなることも考えられます。
そのような事態になる前に、誰がどのように郵便物等を受けとるのかホームと本人、家族間で話し合っておくと安心です。
自宅を経由して郵便物を届ける方法もある
私の働いている施設では、プライバシーなどを重視して老人ホームに直接届けるのではなく、自宅(家族など)を通して郵便物を送るという方法をとっている方もいます
自宅を経由して届く場合はどうなのか?まとめておきます。
転送届けをせず自宅で荷物を受け取る方も
あえて転送届を出さずに、自宅を経由して老人ホームに郵便物を送るという方法をとっている家族もあります。
自宅→老人ホームの郵送物に統一されるので、介護スタッフに送り主を見られたくない場合や、一度家族で何が送られてくるか確認したい場合に有効です。
いずれも、本人と話し合って決めることが大切です。どのような方法がベストか検討してみましょう。
老人ホームで受け取るのと一旦自宅で受け取るのどっちがいい?
続いて、老人ホームで受け取る場合と、以前の自宅で受けるのではどっちがいいのでしょうか。
それぞれのメリットを紹介します。
老人ホームで受け取るメリット
老人ホームで受け取る1番のメリットは郵便物が本人に直接届く点です。
自宅に住んでいる家族がわざわざ老人ホームまで郵便物を持っていく手間を省くことができます。
また、本人もどこから何が届いたのか確認することができます。
老人ホームによっては、本人専用のポストを設置していることろもあり、介護スタッフに郵便物を見られるという心配をする必要がないところもあるようです。
検討している老人ホームがある場合は、郵便物の取り扱いがどうなっているのか確認してみることをおすすめします
自宅(ご家族)で郵便物を受け取るメリット
自宅を経由して郵便物を送るメリットはプライバシー面と、中身を家族で確認できる点です。
直接老人ホームに送るとプライベートな書類や手紙まで老人ホームに届くようになり、中身は見られないものの郵便伝票は介護スタッフにみられる可能性があります。
そのため、利用している業者や交友関係が老人ホーム側に知られてしまう点はデメリットといえます。
一方、自宅を一度経由すれば送り主は自宅の住所で統一でき、プライバシー面を守ることができます。
本人の状態によっては一度家族で中身を確認したいというケースも考えられます
そういった場合も一度自宅を経由して中身を確認できると安心です。
近年は個人情報の取り扱いが厳しくなっているとはいえ、やはりプライバシーの保護に関しては重要なポイントです。
「どうしても気になる」という方は自宅に郵便物が届くようにしておくと安心です。
まとめ
親が老人ホームに入居したら郵便物の転送は出来るのか、転送手続きをして直接受け取れるメリットと自宅を経由してのメリットについて紹介しました。
老人ホームに入居するにあたり、ついつい忘れがちになってしまいますが、郵便物の届け先をどうするかは意外と重要なポイントです。
直接受け取る利便性を重視してもよいですし、届け先などのプライバシーが気になるようなら一度自宅を経由するといった方法も可能です。
老人ホームを気持ちよく生活するにはどの方法がよいか考える機会にしてみてはいかがでしょうか。