社会福祉主事任用資格 証明書

介護福祉士 資格証

 

社会福祉主事任用資格という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあるものの、いまいち内容を知らないという方も多いはず。

社会福祉主事任用資格証明書として認められるものはいくつかあり、就職の際に求められることになります。

 

今記事では、社会福祉主事任用資格の証明書とは何か、どおすればなれるのか、活かせる職種について紹介します。

 

社会福祉主事任用資格の証明書が発行されないってどおいう事?

 

社会福祉主事任用資格 証明書 発行されない

 

介護福祉士

実は社会福祉主事任用資格は、決められた証明書の書式はなく、よくある資格証明書や合格証明書といったものはありません

 

証明書として認められるものは複数あるので、少々ややこしく感じるかも知れません。

さっそく社会福祉主事任用資格を証明する方法をみていきましょう。

 

 

該当する証明書はいくつかある

 

社会福祉主事任用資格を証明する書類には

①福祉専門職の登録証

②卒業した大学の履修証明書

③指定養成校の履修証明書

などが該当します。

詳しく見ていきましょう。

 

 

福祉専門職の登録証

 

社会福祉主事任用資格 登録

 

福祉の国家資格である社会福祉士・精神保健福祉士のいずれか(もしくは両方)を取得することで社会福祉主事任用資格と認められます。

 

介護福祉士

社会福祉法第19条の3号と5号により定められており、社会福祉士と精神保健福祉士それぞれの登録証を提出することで証明することが可能です

 

登録証は合格後に登録手続きをする必要があります。

申込みが混み合っていない時期であったり、書類に不備がなければおおよそ1ヶ月で交付されます。

すぐに交付されるわけではないので余裕を持って手続きを進めましょう。

 

 

卒業した大学の履修証明書

 

社会福祉に関する科目を3科目以上修めて卒業することで、社会福祉主事任用資格を手に入れることができます。

証明書を発行したい場合は、履修した大学や養成校に発行を取り寄せる必要があります。

 

介護福祉士

福祉学校を卒業した方はすでに該当しているかもしれません

 

社会福祉に関する科目は何が該当するのか知りたい、という方は以下をご確認ください。

参考 厚生労働省:社会福祉主事任用資格の取得方法

 

 

指定養成校の履修証明書

 

厚生労働省によって指定された学校の通信課程を修了した方は、履修証明証によって社会福祉主事任用資格として認められます。

最低でも2年通う必要がありますが、①で紹介した国家資格に比べ短期間で取得できるというメリットがあります。

 

養成機関を知りたいという方は以下から確認してみてください。

参考 WAM NET(ワムネット)社会福祉主事養成機関

 

このように、社会福祉主事任用資格を証明する方法はいくつかあります。

すでに条件を満たしている方は証明書として認められる書類を把握しておきましょう。

 

 

 

どうすれば社会福祉主事になれるのか?

 

社会福祉主事になれる

 

社会福祉主事任用資格の証明書はいくつかあることが分かったのではないでしょうか。

つづいて任用資格を手に入れた後、社会福祉主事になるにはどうしたらよいか見ていきましょう。

 

 

公務員試験に合格することが必要

 

介護福祉士

社会福祉主事任用資格はあくまで「任用資格」であり、正式な資格ではない点に注意しましょう

 

いずれかの方法で任用資格を取得した上で、公務員試験に合格して初めて社会福祉主事として名乗ることができるようになります。

そのため、地方公務員として福祉事務所で働く人以外は「社会福祉主事任用資格」を持っていても「社会福祉主事」を名乗ることはできません。

 

 

 

社会福祉主事任用資格が活かせる職種とは

 

社会福祉主事任用資格 職種

 

では、社会福祉主事任用資格の権利を手に入れるとどのような職種に活かすことができるのでしょうか。

 

 

福祉関係の公務員に有利にはたらく

 

介護福祉士

社会福祉主事任用資格が活かせる代表的な職種は、地方公務員として社会福祉事務所で働くことです

 

福祉系の公務員になることで社会福祉主事を名乗ることができるようになり、社会福祉主事任用資格を取得したメリットを活かすことができるでしょう。

都道府県や市の福祉事務所には、社会福祉主事を必ず配置する義務があります。

したがって常に一定の需要が見込め、活躍できる場は多いでしょう。

 

公務員となり社会福祉主事として働く場合

・現業員

・知的障害者福祉司

・身体障害者福祉司

・児童福祉司

上記のような役割で働くことになります。

 

身体障害者福祉司・知的障害者福祉司の要件は、社会福祉主事の任用資格を持ち、かつ障害のある人の福祉に関する事業に2年以上従事しなければならず、すぐになれるわけではない点に注意しましょう。

公務員になり、福祉関係で活躍したい方は公務員の採用試験の予定を見てみるなどして検討してみるとよいかもしれません。

 

 

行政機関以外にも活躍する場所は多い

 

社会福祉主事 活躍

 

行政機関など公務員として働く以外にも社会福祉主事任用資格を活かす職場があります。

・高齢者施設(特別養護老人ホーム、デイサービスなど)

・児童福祉施設(児童養護施設など)

・障がい者施設(精神障がい者社会復帰施設など)

・児童福祉施設や母子福祉施設

といった職場でも社会福祉主事任用資格を活かして就職されている方もいます。

 

公務員ではないので、社会福祉主事を名乗ることはできないものの、特別養護老人ホームや障害者支援事業所などの事業所長になるために必要な条件の1つに社会福祉主事任用資格が定められています。

 

介護福祉士

将来、事業所長など管理者に興味のある方にとってはメリットが大きいかもしれません

 

また、利用者や家族の相談を受ける生活相談員も社会福祉主事任用資格が求められます。

福祉の相談関係に興味がある方は選択肢に挙がるかもしれません。

 

 

短期養成施設で社会福祉士への道も

 

社会福祉主事として2年以上の相談業務を経験することで、短期養成機関に通えば社会福祉士の受験資格も認められます。

社会福祉主事任用資格は、公務員になる以外でも将来のキャリアアップとして活かすこともできます。

 

 

 

まとめ

 

今記事では、社会福祉主事任用資格の証明とは何か、どおすればなれるのか、活かせる職種について紹介しました。

 

社会福祉主事任用資格として認められる証明書は決まった書式があるわけではなく、いくつか方法があります。

すでに要件を満たしている方はもちろん、これから目指す場合、自分に合った方法での取得し証明書を手に入れましょう。

 

社会福祉主事任用資格は福祉関連の公務員を目指す場合の恩恵が大きいものの、民間で就職する場合であっても有利にはたらきます。

今記事で社会福祉主事任用資格に興味を持った方、参考にしていただければ幸いです。