「介護福祉士実務者研修は独学で取れるの?」
上記のように考える方はかなり多いのではないでしょうか?
実際に、働きながらだと時間もないですし、通学しながら取得するのも大変だと思います。
本記事は、介護福祉士実務者研修を独学で取りたいとお考えの方の参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは本文に進んでいきましょう。
介護福祉士実務者研修は独学では取れない!?
結論から言うと、介護福祉士実務者研修は独学で学ぶことはできても取得できない仕組みになっています。
介護福祉士実務者研修は研修を修了しない限り、どれだけ独学したとしても資格を取得することはできません。
ではどうすれば介護福祉士実務者研修を取得できるのかというと、国が指定しているカリキュラムを受講することで取得することができます。
このカリキュラムは無資格者の場合だと、450時間の研修を受講する必要があります。
これは国が指定しているカリキュラムなので、誰であろうと絶対に受講しなくてはいけません。
なので介護福祉士実務者研修は、独学で学ぶことはできても取得することができない資格となっています。
ここまで聞いて、「独学で取れないなら諦めよう」と思うかもしれませんが、少し待ってください。
実は、実務者研修は「独学で取得したいな」と考える人ほど取得するのに向いている資格なので、ここで諦めてしまうのはもったいないですよ
独学で介護福祉士実務者研修を取りたい方へ
独学で学びたいと考えた多くの方は、費用を抑えたり通学の手間を考えたのではないでしょうか?
実際に働きながら通学をして資格を取得するのはかなり大変ですし、受講する費用を考えると大きな出費ですよね。
実は、上記のような理由で実務者研修を独学で学びたいと考えている方にオススメの受講方法があります。
それが、実務者研修の通信講座です
通信講座は主に通学コースと通信コースの2つのコースがあります。
そして今回、独学で介護福祉士実務者研修を取りたい方にオススメするのは通信コースです。
通信コースを受講すれば、ほとんどの講習を独学することができます。
独学で学べる通信コースとは?
通信コースはほとんどの科目を通信学習で独学できるので、スキマ時間や自分のペースで学習したい方にはとてもオススメです。
また近年では通信学習の様式も変化してきています。
以前は従来の紙媒体での学習がメインでしたが、最近ではスマホやパソコンで課題に取り組むことができる『Eラーニング』を取り入れているスクールも多くなっており、ますますスキマ時間などの学習が可能になっています。
ここでひとつ注意点として、通信コースだからといってまったく通学の必要がないわけはありません。
都道府県の規定により、『介護課程 III』『医療的ケアの演習』は通学での受講が必須になっているので、注意が必要です
しかし逆に言うと、それ以外の講習はすべて自宅で取り組むことができるとも言えるので、通学が必要な期間は「ここさえ乗り切れば、あとは自由だ」といった気持ちで挑むのもいいかもしれませんね。
実務者研修にかかる費用が安いのは怪しい!?
無資格の方が実務者研修を受講する場合は、一般的に10万円〜20万円の費用がかかります。
また初任者研修やヘルパー2級を取得している方の場合だと少し費用が下がり、一般的に7万円〜15万円の費用で受講することができます。
もしかすると「料金の差が大きいけど安いスクールでも大丈夫?」と感じるかもしれません。
しかし、安心してください。
料金の差は各スクールが行っているキャンペーンや、教育訓練給付金などの制度が適応された金額なので、料金が安いからといって資格を取得できないようなことはありません
なかには関連事業所に就職すれば、受講料が全額キャッシュバックされるスクールもありますので、費用を抑えたい方はぜひチェックしてみてください。
またこういったスクールは、厚生労働省の審査を受けてスクールを開講する必要があります。
なのでスクールによって研修内容が全く違うことはほとんどないので、安心して独学することができるでしょう。
通学時間はどのくらい必要?
介護福祉士実務者研修を修了するには、国が指定している20科目の研修を450時間かけて受講する必要があります。
参考 厚生労働省 実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について 資料3
受講が必要な450時間のうち、最低50時間は通学が必要な講習となっています。
最低50時間の内訳は、受講するスクールによって「演習」
実務者研修を修了するのに必要な通学時間は介護過程Ⅲ(
以上のことから、45時間+5~12時間=
最低50時間の講習ですが、10日未満の通学で終わるスクールがほとんどです
独学にメリットはあるのか?
いちばんのメリットは、自分のペースで学習できることでしょう。
働きながら介護福祉士実務者研修を取る方も多いので、スマホやパソコンを使ってのeラーニングは、時間や場所を選ばずスキマ時間で学習できます。
そして通学の手間がほとんどかからず、人と接触することなく独学できるので、感染症防止対策になるのも大きなメリットといえるでしょう。
やはり独学にデメリットがある?
独学のデメリットは、学習するモチベーションの維持が難しいことだと思います。
独学はひとり学習なので、基本的には自分との戦いになります。
また、分からないことや疑問に思うことがあっても、教えてくれる人がいないので学習につまづきやすいともいえるでしょう。
どれだけ集中して頑張れるかが独学で勉強できる秘訣となります。
実務者研修を独学する時に気をつけること
独学は自分のペースでできますが、きちんとした計画と目標を立てなければ、ダラダラとしてしまうので注意が必要です。
独学をする前に、今一度事前に計画することが大切だということを知っておきましょう
自分に甘くならない
ひとりで学習をしていると、どうしても自分に甘くなってしまいます。
目標を達成するために、自分に厳しくストイックになる必要があるといえるでしょう。
計画を立てる
やみくもに独学をするのは、あまり効率的とはいえません。
目標から逆算してスケジュールを立てることで、学習の進捗状況を確認できるので、学習効率を上げることができます。
集中できる環境を整える
自宅で自由に独学できる反面、自宅だからこそ集中できないということもあります。
人間の集中するスイッチが入りづらく、ちょっとしたことで簡単にスイッチが切れてしまうようになっています。
なので学習中は、できるだけ集中を妨げるものを遠ざけてしまいましょう。
例えば、
・視界に入る場所にスマホを置かない
・学習を始める前にトイレを済ましておく
・飲み物は事前に準備しておく
上記のように、学習に集中できる環境を事前に整えておくことで、グッと集中することができるようになるはずです。
まとめ
実務者研修を独学でとるための方法などを解説していきましたがいかがでしたか?
今回は介護福祉士実務者研修は独学で取れるのかについて、介護福祉士実務者研修を独学で取りたい方向けの通信講座を紹介しました。
介護福祉士実務者研修は完全に独学で取ることはできませんが、スクールの通信コースを受講することでほぼ独学での学習が可能。
忙しい人でも隙間時間を使って学ぶことが出来るので、この機会に介護福祉士実務者研修を取得してみてはいかがでしょうか?