看護師 介護士 優位

介護福祉士 資格証

 

介護の現場で働いていると、どうしても「看護師の方が立場が上」という空気を感じることはありませんか?

もちろん、看護師も必要な存在ですし、協力し合うことが理想です。

 

しかし現実はそう甘くなく、介護職が不満を抱えることが少なくありません。

 

なぜ、介護施設では看護師の方が優位な立場に見えるのでしょうか?

介護士として働く中で感じる疑問や不満、そして施設の現状について、今回は深掘りしていきます。

 

なぜ看護師の方が優位に見えるのか?

 

介護施設では、なぜか看護師の意見が絶対になりがちです。

「医療的な知識があるから」「責任が重いから」と言われることが多いですが、それが本当に理由なのでしょうか?

 

確かに、看護師は医療行為を行うことができ、利用者さんの健康管理という大きな役割を担っています。

しかし、介護士だって利用者さんの生活を支え、命を守る仕事をしています。にもかかわらず、なぜか看護師の発言の方が尊重され、介護士の意見は軽視される場面が多いのです。

 

例えば、施設内で「この利用者さんは最近食事量が減っている」と介護士が気づき、看護師に相談したとします。

しかし、看護師は「様子見でいいんじゃない?」と軽く流し、その後、利用者さんが体調を崩してしまうケースもあります。

介護士の方が利用者さんと接する時間が長い分、異変に気づくことが多いのに、看護師の判断が最優先されてしまう。

 

こういう場面を見ると、「私たちの意見はそんなに軽いものなの?」と悔しくなることがよくあります。

 

 

 

介護職の意見が軽視される理由

 

介護士の意見が軽視されがちな理由はいくつかあります。

その中でも大きいのは、施設の運営側の考え方です。

 

多くの施設では「医療の専門家=看護師」という認識が強く、介護士の意見はあくまでも「補助的なもの」と見られがちです。

実際に、会議やカンファレンスでも、看護師の発言が優先され、介護士が意見を言おうとすると「とりあえず看護師の判断に従って」と流されることが珍しくありません。

 

また、資格によるヒエラルキーも関係しています。

看護師は国家資格を持ち、医療機関でも働けるため「専門職」としての扱いを受けます。

一方で、介護士も国家資格があるにもかかわらず、「誰でもできる仕事」と誤解されることが多く、立場の差が生まれてしまうのです。

 

しかし、現場で利用者さんと最も長く関わっているのは介護士です。

利用者さんの細かい変化に気づけるのは、毎日ケアをしている介護士だからこそなのに、その意見が軽視されるのは理不尽としか言いようがありません。

 

 

 

看護師の態度にイライラする瞬間

 

施設で働いていると、看護師の態度にイライラすることが多々あります。

もちろん、すべての看護師がそうではありませんが、中には「自分が偉い」と勘違いしている人もいるのが事実です。

 

例えば、何か指示を出すときに「これやっといて」と一方的に押し付けてくる看護師。

介護士の意見をまったく聞かず、「私が言ってるんだから間違いないでしょ?」という態度を取る人もいます。

 

また、トラブルが起こったときに、自分の責任は認めず「介護がちゃんとしてなかったからでしょ?」とすべてこちらのせいにしてくる看護師もいるのです。

さらに、看護師同士で話しているときは優しくても、介護士が話しかけると急に冷たい対応をする人もいます。

 

「忙しいのはわかるけど、そんな態度取らなくてもいいでしょ?」とモヤモヤすることは少なくありません。

 

 

 

看護師と介護士の役割の違いとは?

 

そもそも、看護師と介護士の役割は違います。

看護師は医療的な処置を行い、介護士は利用者さんの生活全般を支える仕事をします。

しかし、どちらも施設にとって必要な職種であり、一方が上、一方が下という関係ではないはずです。

 

しかし、現場では「看護師の言うことが絶対」という雰囲気が強く、介護士の仕事が軽視されがちです。

 

例えば、利用者さんの食事介助や排泄介助など、日々のケアはすべて介護士が担当しています。

それにもかかわらず、何か問題が起こると看護師が「もっとちゃんと介助しなさい」と指示をしてくるのは理不尽に感じることもあります。

本来、看護師と介護士は対等な立場で協力し合うべきですが、実際には看護師が上から目線で指示を出し、介護士が従うという関係になってしまっているのです。

 

 

 

介護士が抱える不満とは?

 

介護士が抱える不満の多くは、「待遇の差」「意見の軽視」「業務の負担」の3つに集約されます。

 

まず、待遇の差です。看護師と介護士の給与には大きな差があり、同じ施設で働いていても、看護師の方が圧倒的に高い給料をもらっています。

介護士は夜勤や重労働があるにもかかわらず、給料が低いため「なぜこんなに頑張っているのに報われないの?」と感じることが多いのです。

 

次に、意見の軽視です。どれだけ利用者さんのことを考えて発言しても、「看護師が決めるから」と一蹴されることがあり、働くモチベーションが下がる原因になります。

そして、業務の負担です。介護士は体力的に大変な仕事が多く、入浴介助や排泄介助など、肉体的な負担が大きい業務を担っています。

それなのに、看護師が手伝うことはほとんどなく、「介護士の仕事だから」と任せっきりにされることも多いのです。

 

 

 

まとめ

 

看護師と介護士は本来、対等な立場で協力し合うべき職種ですが、現実には看護師が優位な立場になりがちです。

介護士の意見が軽視され、業務の負担が一方的に偏ることで、多くの介護士が不満を抱えながら働いています。

 

しかし、利用者さんの生活を支えているのは介護士です。

私たちの仕事がなければ、施設は成り立ちません。

この現状を少しでも改善するために、介護士自身が声を上げ、現場の環境を変えていくことが必要なのかもしれません。

 

あなたの職場ではどうでしょうか?この状況に納得できますか?