介護職 夜勤 きつい

介護福祉士 資格証

 

みなさんは介護職夜勤について、どういったイメージをお持ちでしょうか。

もしかすると、介護職の夜勤はきついというイメージを持っている人が多いかもしれません。

そんなマイナスなイメージの強い介護職の夜勤ですが、実は意外と知られていない秘密があるのです。

そこで今回は、介護職の夜勤の仕事内容とその魅力について解説していきます。

では本文に進んでいきましょう。

 

実は介護職は夜勤がオススメだった!?

 

介護職 夜勤 おすすめ

 

一般的に、あまり良いイメージを持たれていない介護職の夜勤。

実際に私自身も数年前まで夜勤をしていたのでわかるのですが、夜勤当日は「今日は夜勤か…」と憂鬱な気持ちになっていた記憶があります。

 

その一方で、近頃は「夜勤専門」のような働き方をする介護士が急増しているのをご存知でしょうか。

 

「きつい」「大変」といった理由から介護職からも人気のない夜勤を、自ら希望して専門として働くなんて少し理解できないですよね。

実際のところ、私も理解できませんでした。

 

そこで、なぜ「きつい」「大変」といわれている夜勤を専門にしている介護職がいるのかが気になり、私なりに夜勤について少し調べてみました。

 

介護福祉士

結論からいいますと、介護職の夜勤はメリットが多く、かなりオススメできる働き方、その情報をみなさんと共有したいと思います

 

ではここからは、介護職の夜勤の仕事内容から解説していきます。

 

 

 

介護職の夜勤の仕事内容

 

介護職 夜勤 仕事内容

 

介護職の夜勤は夕方に出勤して、日勤スタッフから日中にあった出来事などの申し送りを受けることから始まります。

そのあとは、定期的に利用者のトイレ誘導や排泄介助、夕食の準備や自分で食事をすることができない利用者の食事介助などが主な仕事になります。

 

消灯時間までに利用者を就寝着に着替えさせたり、就寝前の排泄介助をおこないます。

施設によって違いますが、ほとんど施設は20時〜21時が消灯時間です。

消灯後は利用者に異変がないか確認するために、定期的に巡回をおこなったりナースコールの対応が主な仕事です。

 

また利用者が就寝しているこの時間帯に、ほかの介護士と交代で休憩や仮眠をとることになります。

外が少し明るくなってくる頃に、利用者のオムツ交換をおこないます。

夜が明けた7時頃に利用者の起床の介助をして、朝食の準備をおこないます。

 

そのあとは、朝食を自分で食べることができない利用者の食事介助をおこない、日勤スタッフに夜勤中にあった出来事の申し送りをおこなえば夜勤は終了となります。

 

 

 

介護職の夜勤は2種類ある

 

介護職 夜勤 2種類

 

介護福祉士

ひとことに夜勤といっても、実は介護士の夜勤のシフトは「2交代制」と「3交代制」の2種類にわかれています

 

これは介護施設によって違うのですが、ほとんどの介護施設が2交代制のシフトを採用しています。

2交代制と3交代制では勤務時間と出勤時間、夜勤をする回数が違います。

2交代制と3交代制のそれぞれの違いを比較しながらみていきましょう。

 

 

勤務時間の違い

 

2交代制と3交代制の夜勤の1つ目の違いが勤務時間です。

一般的に2交代制の夜勤は16時間夜勤といわれており、3交代制の夜勤は8時間夜勤といわれています。

16時間と8時間を比べると多くの人は「16時間も働くなんてきついです」「どう考えても8時間夜勤のほうが楽ですよね」と感じるかもしれません。

 

介護福祉士

確かに、時間の長さだけを比較すると16時間夜勤のほうがきついと感じるかもしれませんが、実はここには大きな落とし穴があるのです

 

具体的な解説はこの後の「夜勤をする回数の違い」でご説明しますが、まずここでは8時間夜勤よりも16時間夜勤のほうがきついとは言い切れない、ということを覚えておいてください。

 

 

出勤時間の違い

 

介護職 出勤時間

 

次に、2交代制と3交代制の夜勤の2つ目の違いが出勤時間です。

先ほど解説した勤務時間の違いと同じように、2交代制と3交代制の夜勤では出勤する時間も違います。

介護施設によりますが、2交代制の夜勤の場合だと16時や16時30分が出勤時間になっている施設が多いです。

一方で3交代制の夜勤の場合は、21時や22時を出勤時間にしている施設が多い傾向にあります。

 

介護福祉士

このように、2交代制と3交代制の夜勤を比較すると同じ夜勤でも出勤する時間がまったく違うので、どちらが自分に合った夜勤なのかをしっかり選ぶ必要があるといえるでしょう

 

 

夜勤をする回数の違い

 

先ほどの「勤務時間の違い」で少し解説しましたが、2交代制と3交代制の夜勤では夜勤をする回数が違います

なぜ夜勤の回数が違うのかというと、夜勤1回あたりの勤務時間が違うからです。

 

例えば22時に出勤して翌朝7時に退勤する8時間夜勤の場合は、退勤した当日が休日の扱いになってしまいます。

一方で、16時30分に出勤して翌朝9時30分に退勤する16時間夜勤の場合だと、退勤した当日は夜勤明けの扱いとなり、さらに夜勤明けの翌日は必ず休日となります。

 

このように、16時間夜勤は「夜勤→夜勤明け→休日」のように夜勤1回あたり3日が1セットになっていますが、8時間夜勤は「夜勤→休日」と夜勤1回あたり2日で1セットになります。

 

介護福祉士

つまり、夜勤1回あたりで経過する日数が少ない8時間夜勤のシフトの場合は、必然的に夜勤をする回数が多くなってしまいます

 

また16時間夜勤の場合は、夜勤明け+翌日のお休みがありますが、8時間夜勤の場合だと夜勤明けの半日しかお休みがないので、趣味や勉強などのプライベートの時間を確保するのが難しいといえるでしょう。

 

 

 

お得な介護士の夜勤手当とは!?

 

介護士 夜勤手当

 

介護士が夜勤をするもうひとつの魅力として、夜勤手当があります。

夜勤手当とは、介護施設が夜勤をおこなった介護士に支給する手当のことです。

ほとんどの場合「夜勤1回につき◯千円」のように、介護施設が支給金額を定めています。

 

ここでひとつ注意するべきことが、介護施設は夜勤手当を支給しなくても法律上は一切問題がないということです。

また夜勤手当の金額についても、介護施設が任意に設定することができます。

 

つまり、夜勤手当の有無や支給する金額については、介護施設が任意で設定できるということです。

なので、介護士施設を選ぶ際は夜勤手当の有無、支給される金額を確認することをオススメします。

 

一方で、夜勤手当と間違われることが多いのが「深夜割増賃金」です。

深夜割増賃金とは、夜間働いた際に賃金が割増される法律です。

深夜割増賃金が支払われるのは、22時〜5時に働いた場合に通常の25%増しの賃金が支払われます。

つまり夜勤1回につき22時〜5時の7時間は、日勤などで働くよりも効率よく稼ぐことができるのです。

 

さらに法律で決められている通常の25%増しの賃金以外に夜勤手当も支給されるため、夜勤は非常に効率の良い稼ぎ方だといえます。

 

介護福祉士

この夜勤手当と深夜割増賃金で効率よく稼ぐために、夜勤専門で働いている介護士も増えてきています

 

 

 

まとめ

 

今回は、介護職の夜勤の仕事内容とその魅力について解説しました。

介護職の夜勤はほかの人が休んでいる時間帯に働かなくてはいけないので、きついことが多いのも事実です。

 

しかしその一方で、夜勤手当や深夜割増賃金が支給されるので効率よく稼ぐことができる魅力な働き方だといえるでしょう。

また、16時間夜勤の場合だと1日と半日以上のお休みがあるので、プライベートを充実させたい人にはオススメできる働き方だといえます。

実際に、自分の時間を増やすために夜勤で効率よく稼ぐ「夜勤専門」の介護士も増えてきているほどです。

 

そんな魅力的な夜勤を、この機会に始めてみてはいかがでしょうか。