レクリエーション介護士という資格をご存知でしょうか?
高齢者を対象により良いレクリエーションを提供するスキルが身に付く新しい資格です。
レクリエーションは利用者の生きがいになるだけでなく良好な関係を築くうえでも重要な役割を果たします。
今記事ではレクリエーション介護士はどのような資格なのか、取得にはどの講座がおすすめなど分かりやすく紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
レクリエーション介護士とは
レクリエーション介護士とは、2014年に創設された介護現場でのレクリエーションスキルを身につけるための資格
まだ取り組みが始まって間もない資格ですが、2020年8月の時点で30,000人以上の方が取得しています。
資格を手に入れることで、高齢者へ喜びや生きがいを与えるレクリエーションに関する知識や、介護に欠かせないコミュニケーション能力を習得することができます。
資格には2段階あり、レクリエーション介護士2級を取得後、1級を目指すことも可能です。
介護士の仕事をする中でこのように感じたことはありませんか?
「高齢者の方にもっと喜んでもらいたい」
「高齢者とのコミュニケーションがうまくいかない」
「毎回のレクリエーションネタ探しが苦手だ」
「趣味・特技を活かして介護現場で活躍したい」
上記はおそらく実際の介護現場で働いている方は一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
レクリエーション介護士はこのような悩みを解決できる可能性を秘めています。
レクリエーション介護士のメリット
次に、レクリエーション介護士のメリットを具体的に3つ紹介します。
①介護施設のレクリエーションに活かせる
普段、なんとなくレクリエーション実施し、マンネリ化してしまっている方も多いと思います。
レクリエーション介護士を受講、学習することでレクリエーションの企画立案から実行まで、スムーズにおこなうことができるようになります
高齢者の方に合わせたレクリエーションを実施することで、これまで以上に喜ばせてあげることができるようになり、結果として高齢者の方との信頼関係を築くことにもつながります。
② 家族介護で円滑なコミニケーションを図れる
レクリエーション介護士の資格は、家族介護においても役立つ資格です。
将来、両親などの介護が必要になる時が来るかもしれません。
もしくはすでに何らかの介護をしている方も多いのではないでしょうか。
そんな家族介護をする際、講習で習得した知識を活かした「接し方のスキル」を実践することで、より自然で楽なコミュニケーションがとれるようになります。
円滑なコミュニケーションは、介護負担の軽減になり、家族との関係性を良好に保つことにもつながります。
③ 介護施設のボランティアや実習に役立つ
レクリエーション介護士は、介護に関係するボランティアや実習に参加する際も大いに役に立つ資格です。
ボランティアや実習では、しばしば活動内容の意見を求められることがあります。
そのような時、事前にレクレーションに関する知識があるかないかでは大きな差が生まれることもあり、事前に資格の学習をしておくことで、どのようなレクリエーションが有効で、より多くの方に喜んでもらえるのか知ることができます。
さらに、応用することでもともと持っている自分の趣味や特技をレクリエーションとして活用こともできるかもしれません。
資格を取得することで、高齢者と有意義な交流ができ、より充実したボランティアや実習ができるようになります。
レクリエーション介護士の主な勤め先
レクリエーション介護士は、高齢者の方にレクリエーションなどの活動を提供している施設全般で活かせる資格
高齢者通所施設や老人ホームなど、資格を活用できる職場は幅広く、今後さらに高齢化が進んでいく日本において需要が高まっていくことが予想されます。
現役で高齢者介護の仕事に従事している方はもちろん、将来介護現場で働きたいと考えている方にもおすすめできる資格といえますね。
レクリエーション介護士は通信講座での取得が便利
レクリエーション介護士の取得方法は、通学講座・通信講座・団体研修の3つの中から選ぶことができますが、その中でおすすめしたいのが通信講座です。
通信講座では
1日の勉強時間はたったの30分〜1時間
通学不要で無駄な出費が出ない
外部との接触を避けられ感染症から身を守る
といったメリットがあり、効率的に資格をとることができます。
資格を勉強する時間があまり取れない、という方も気軽に始めることができ3ヶ月程度の認定講座を受講した後、修了試験に合格すればどなたでも資格取得が可能です。
今の生活をできるだけ崩さず、安全に資格を目指したいという方は通信講座の利用を検討してみることをおすすめします
レクリエーション介護士の対象者は?
レクリエーション介護士の対象者は、経験年齢資格などの要件はなく、レクリエーション介護士を目指したいという方は誰でも受講することができます。
例を挙げると、下記の方になります。
介護・福祉施設でレクリエーションに関わっている方
地域の介護・福祉施設で有償または無償ボランティア活動をされている方
ご家族や身内の方の介護をされている方
このように、介護に興味がある方ならどなたでも受講し資格を手に入れることができます。
上級資格レクリエーション介護士1級への道も開ける
ここまで紹介したのはレクリエーション介護士2級を取得するための方法です。
さらに知識を深め活躍したいという方にはさらなる上級資格レクリエーション介護士1級も存在しています
1級は、ファシリテーション能力を身につけ、人材育成と現場の活性化を実践できることの証明になります。
このようなスキルアップできる点もレクリエーション介護士の魅力の1つです。
1級を取得できる対象の方は以下のとおりになります。
レクリエーション介護士2級取得者であること
講師、受講生、協会スタッフ、介護事業者、利用者(高齢者)と円滑なコミュニケーションがとれること
介護レクリエーションの意義や役割を理解し、人に伝えることができる状態であること
2級を取得後、さらにスキルを磨きたいという方は1級を視野に入れることをおすすめします。
まとめ
今回はレクリエーション介護士についてできる限り分かりやすく紹介しました。
介護士にとって重要なレクリエーションスキルを身に付けることによって、介護現場ではもちろん、私生活の介護などの場面でも応用できる可能性もあります。
資格取得も難しいということはなく、1日の空いた時間を利用して学習することができるので気軽に取得を目指すことができます。
日々のレクリエーション活動に悩まれている方や介護に関わるユニークな資格を検討されている方、レクリエーション介護士を選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか。