主任ケアマネージャーになるには

介護福祉士 資格証

 

主任ケアマネージャーになるにはどのようなステップを踏めばよいかご存知でしょうか?

通常のケアマネージャーの上位資格である主任ケアマネージャーは、実務経験などの要件があるものの試験自体はなく、ケアマネの資格さえあれば比較的簡単に取得することができます。

 

今記事では、主任ケアマネージャーになるにはどうすれば良いか、取得した際のメリットを紹介します。

 

主任ケアマネージャーになるにはどおすればいいの?

 

主任ケアマネになるには

 

主任ケアマネージャーになるには

・すでにケアマネージャー資格を持っている

・無資格の場合

上記の2つのパターンで大きく異なります。

それぞれを分けて主任ケアマネージャーになる方法を紹介します。

 

 

すでにケアマネージャー資格を持っている場合

 

介護福祉士

すでにケアマネージャー資格をお持ちが主任ケアマネージャーになるには、一定の要件を満たし70時間の研修を受講することで取得することが可能

 

要件は自治体によって異なる場合があるため、正確な情報は対象の自治体の制度がどうなっているのか調べるのが確実です。

とはいえ、内容はある程度は決められており、以下のような条件のいずれかを満たすことで、主任介護支援専門員研修という研修を受講することができます。

 

① 専任の介護⽀援専⾨員として従事した期間が通算して5年(60ヶ⽉)以上

② ケアマネジメントリーダー養成研修修了者⼜は⽇本ケアマネジメント学会が認定する認定ケアマネジャーであって、

専任の介護⽀援専⾨員として従事した期間が通算して3年(36ヶ⽉)以上

③ 主任介護⽀援専⾨員に準ずる者として、現に地域包括⽀援センターに配置されている

④ その他、介護⽀援専⾨員の業務に関し⼗分な知識と経験を有する者であり、都道府県が適当と認められる

厚生労働省資料より

一番分かりやすい要件は①です。

 

ケアマネとして60ヶ月以上(5年以上)の実務経験があれば受験資格を満たすことができます。

 

 

無資格の場合

 

主任ケアマネージャー 無資格

 

介護福祉士

無資格の方が主任ケアマネージャーになるには、まずはケアマネージャー試験の合格が求められます

 

ケアマネ試験を受けるには、定められた特定の職種で5年以上かつ900日以上の実務経験を積むことが必要で、すぐに受験することはできません。

 

また、ケアマネージャー試験の合格率は約10%~20%と低めで、福祉資格の中でも難しい部類になります。

無事にケアマネージャー資格を手に入れた後、主任ケアマネージャーになるにはさらに5年間の実務経験が必要になります。

 

つまり、無資格から主任ケアマネージャーをなろうとした場合、最短でも10年程度の時間を要するので焦らず長期的に取得を目指しましょう。

 

 

主任ケアマネージャー研修に試験はない

 

介護福祉士

主任ケアマネージャー研修は試験があるというわけでなく、要件を満たしていれば比較的簡単に取得することができます

 

実務経験などの条件を満たすことで研修を受講することができ、研修時時間は70時間と定められています。

 

注意点として、主任介護支援専門員研修は1年に1度しか実施されません。

そのため、タイミングによっては受講までに期間が空く場合があるので、年に1度のチャンスを逃さないようにしましょう。

 

※詳しい内容については、主任介護支援専門研修ガイドラインを参考にしてみてください。

 

 

時期・費用は都道府県ごとに違う点に注意

 

主任ケアマネになるための研修は都道府県ごとに時期や費用が異なる点に注意しましょう。

受講費用は5万円程度のところがほとんどです。

 

例えば神奈川県の場合、費用は50,900円で2021年の実施期間は9月7日から12月2日まで実施されます。

 

気になる方はお住まいの都道府県のHPなどを確認してみましょう。

参考 神奈川県主任介護支援専門研修について

 

 

 

主任ケアマネになるメリット

 

主任ケアマネージャー メリット

 

主任ケアマネージャーになるメリット多く、主に転職や職場貢献、信頼度の向上、特別な試験がなくなりやすいという点が挙げられます。

 

 

転職しやすく、職場貢献しやすい

 

介護福祉士

主任ケアマネージャーが要件となっている事業所や機関があり、転職には強く、職場での貢献度も高いといえます

 

地域包括支援センターなどは主任ケアマネージャーが必置となっており需要が高いといえ、期待される業務も多岐に渡り職場貢献という意味でも期待されるでしょう。

 

したがって、将来キャリアアップ転職やより職場で貢献したいという方は魅力ある資格といえます。

 

 

より信頼度が向上する

 

主任ケアマネージャーは名刺に「主任介護支援相談員」「主任ケアマネージャー」と記載することででき、対外的にキャリアの高さを示せるというメリットもあります。

 

援助者と関わる中で、利用者やその家族へ一定の信頼度を得やすくなり、業務をスムーズに進められることも多くなるでしょう。

 

 

要件を満たし研修を受ければ有資格者になれる

 

上記でも紹介しましたが、主任ケアマネージャーは一定の要件を満たし研修を受講すれば資格を取得することができます。

難関の試験を突破したり、面接があるわけではないので、ケアマネージャーの資格があれば取得しやすいというメリットがあります。

すでにケアマネージャーをお持ちの方は前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

主任ケアマネージャーが活躍できる場面とは

 

主任ケアマネージャー 活躍

 

主任ケアマネジャーが活躍できる場所は、年々広がりをみせています。

とたえば、地域包括支援センターには主任ケアマネージャーかそれに準ずる人を配置する事が義務づけられています。

また、特定事業所加算を取得する事業所も同様に配置を義務づけられており、需要が高いといえます。

 

その他にも

・居宅介護支援事業所

・介護老人福祉施設

・介護療養型医療施設

など、ケアマネジャーに馴染みのある事業所であれば主任ケアマネージャーの資格をそのまま活かすこともできます。

 

介護福祉士

各事業所では、ケアマネジャーの指導や育成を行い、ケアプラン作成の助言、さまざまな職種との連携・調整など、活躍できる業務は多岐にわたり貴重な人材となるでしょう

 

 

 

主任ケアマネージャの将来性はある?

 

主任ケアマネージャー 将来性

 

介護福祉士

私が介護の世界に携わっているなかで、主任ケアマネージャーの将来性は十分あると感じています

 

その理由について解説していきます。

 

 

高齢福祉の需要は今後も高まり続ける

 

日本の高齢化は現在も深刻な課題の1つといえます。

間近に直面する危機としては、いわゆる団塊の世代と呼ばれる人々たちが後期高齢者となる2025年問題。

このまま高齢化が進めば、なんと2055年には全人口の4人に1人が75歳以上になるといわれてます。

 

このように介護業界全体の需要が高くなる一方で、介護業界は人手不足である状況が続いています。

主任ケアマネージャーを含むケアマネ業務も今後も需要が高くなる可能性が高いといえます。

 

 

主任ケアマネの活躍の場は広がっている

 

2021年の3月から新たに「居宅介護支援事業所の管理者は主任ケアマネジャーでなければならない」という介護保険法の改定があり、さらに活躍の場が広がりました。

今後も主任ケアマネージャーの需要が増えることが予想できます。

 

介護福祉士

主任ケアマネージャーの将来性はかなり高く、取得して損をすることは考えにくいといえます

 

 

 

まとめ

 

主任ケアマネージャーになるにはどうしたら良いかを、ケアマネの資格がある場合と無い場合に分けて紹介し、また資格を取得したときのメリットなどについて紹介しました。

配置が求められる職場も多くなり、今後一層の活躍が期待される主任ケアマネージャー。

無資格の方も、まずは高齢者福祉のエキスパートであるケアマネージャーの資格を手に入れることで主任ケアマネージャーへの道を開くことができます。

 

今回紹介した取得方法やメリットを考慮しつつ、主任ケアマネージャーを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?