こんにちは、介護福祉士みきこです。
私の働いている施設にもいますが、あなたの職場にも仕事が遅いと感じてしまう中堅介護士がいるのかもしれません。
無駄に残業をしていたり、休む時間もなく働いていて、周りの介護士から嫌がられる存在になっているかもしれません。
介護職として仕事が遅い中堅は、やっぱりどこの施設でも嫌われる存在になってしまうのでしょうか?
今回は仕事が遅いと感じてしまう中堅への対策と、その背景について考えていきます。
介護職で仕事が遅い中堅の特徴
仕事が遅い中堅の特徴の一つとして、患者や利用者に対する丁寧すぎるケアが挙げられます
中堅介護士は、長年の経験によって磨かれた洞察力と思いやりの心を持ち合わせています。
中堅介護士は利用者のニーズをよく理解し、その人らしい生活を尊重することを重視します。
例えば、高齢者の利用者に対しては、日常生活の中でのちょっとした気配りや、細やかな気遣いが求められますが、中堅の介護士はそのような細部まで目を配り、利用者が快適に過ごせるようサポートします。
また、仕事が遅い中堅の特徴として、他のスタッフや新入りの介護士へのサポートが挙げられます。
彼らは経験から学んだ知識や技術を惜しみなく共有し、後輩たちの成長をサポート。
例えば、新人の介護士がケアの手順を覚える際には、中堅の介護士が指導を行い、ミスがないようにフォローアップします。
中堅の介護士は、自分の経験を活かして後輩たちのスキルアップに貢献することで、職場全体のクオリティを高めようと努めます。
しかしそれが原因で、一つのケアやサポートに時間をかけてしまう傾向があることもあります。
中堅介護士は利用者のニーズに真摯に向き合い、必要なサポートを提供するために、時間をかけすぎてしまう場合もあります。
また、それが原因でサービス残業をする方もいて、これが原因で他のスタッフとの考え方やペースの差が生じ、仕事が遅いと感じられることがあるのです。
介護職で仕事が遅い中堅への対策
介護職で仕事が遅い中堅への対策は、彼らの成長と職場の効率向上を促す重要な課題です。
仕事が遅い中堅の特徴を理解した上で、以下の対策を考えてみましょう。
やはり時間管理が必要?
仕事が遅い中堅介護士には、時間管理のスキル向上が必要です
仕事が遅い中堅の介護士は丁寧なケアや細やかな気配りに時間をかけることで、利用者の心身の健康を支えていますが、一つのケアに時間をかけすぎる傾向があるため、他の業務に影響を及ぼすことがあります。
時間管理のトレーニングやスケジュールの立て方を学ぶことで、中堅介護士は効率的に業務を進めることができるようになるでしょう。
例えば、日々のタスクを優先順位に基づいて整理し、緊急性の高い業務から着手することで、時間を効果的に活用することができます。
また、計画的な休憩時間の設定や自己管理を徹底することで、疲労の蓄積を防ぎ、持続的なパフォーマンスを発揮することが可能となります。
新しい事を体験させてみる
中堅介護士自身の向上心を促すためのサポートが必要です。
中堅の方は経験を積んできたことから自信を持っていることもあり、新しいスキルの習得や変化に対して抵抗を感じることがあるかもしれません。
しかし、介護の現場は常に進化しているため、学び続ける姿勢が重要です。
例えば、中堅介護士に対して新しい技術や知識を学ぶ機会を提供することで、彼らの成長をサポートします。
セミナーや研修の受講、専門書の提供など、職場が学びの環境を整えることで、中堅介護士は自発的にスキルアップに取り組む意欲を高めるでしょう
また、フィードバック文化の醸成も重要な対策となります。中堅介護士は後輩たちへのサポートにおいて経験豊富ですが、自分自身に対するフィードバックを受ける機会が限られているかもしれません。
フィードバックは成長に欠かせない要素であり、他のスタッフや上司からの建設的なアドバイスは、中堅介護士の職業成熟に大いに役立ちます。
例えば、定期的な面談や評価制度の導入によって、中堅介護士の業務を客観的に評価し、成長の方向性を示すことができます。さらに、フィードバックを受け入れる姿勢を養うことで、自己評価と職務意識の向上につなげることができるでしょう。
コミュニケーションの活性化
中堅介護士の中には、コミュニケーションを苦手とする方もいますが、施設内でのコミュニケーションの活性化も仕事が遅い中堅に対する対策として重要です
中堅介護士が他のスタッフとの連携を強化し、情報共有をスムーズに行うことで、職場全体の効率を高めることができます。
例えば、チームミーティングや日常的なコミュニケーションの場を設けることで、中堅介護士は他のスタッフの業務状況やニーズを把握しやすくなります。
これにより、連携不足による業務の重複やミスを防ぎ、職場全体の効率化に寄与することができるでしょう。
新たな責務を担当させる
中堅介護士に対するキャリアアップの機会を提供することも大切です。
仕事が遅いと感じる中堅介護士には、新たな職務や責任を任せることでモチベーションを高めることができます
例えば、リーダーシップポジションの育成や、教育担当として後輩の指導を行う機会を与えることで、中堅介護士は自らの役割に対する意識を高め、職場への貢献意欲が増すでしょう。
また、スキルや専門性を高めるためのキャリアアップ支援も、中堅介護士の成長を後押しする助けとなります。
仕事が遅い中堅介護士の背景を考える
仕事が遅い中堅介護士の特徴を理解するためには、その背景にある理由を考える必要があるのかもしれません
一つは、責任感の強さと慎重な性格によるものです。
中堅介護士は、自分のケアが利用者の健康や生活に直接影響を与えることを理解しています。
そのため、ミスを防ぐために慎重に作業を行い、安全面を重視します。
この姿勢は大変重要であり、利用者の信頼を築く上で欠かせません。
また、中堅介護士は経験からくる自信と、現場での柔軟な対応力を持っています。
例えば、突発的な緊急事態にも冷静に対応し、的確な判断を下すことができます。
中堅介護士は自らの経験と知識を活かして、利用者の急変への対応やトラブルの解決に貢献します。
そのため、一つ一つのケアに時間をかけることで、利用者の健康や安全を確保する意識が強いのです。
考え方としては「古い」のかもしれませんが、長年介護士として頑張ってきた姿なのかもしれません。
そう考えると、仕事が遅い中堅介護士!と位置づけをするのではなく、この方たちがいたから今の職場がある・・と考えるべきなのかもしれません。
仕事が遅い中堅を効率よく使う方法
仕事が遅い中堅を否定していても何も変わる事はありません。
中堅介護士の遅い事にフォーカスするのではなく、職場全体のバランスを考えることが重要です
中堅介護士の経験やスキルを最大限に生かしながら、他のスタッフとの連携や業務の調整を行い、効率的な職場を作りましょう。
役割分担と業務の適正配分
職場全体のバランスを考えるためには、中堅介護士の得意分野を生かし、他のスタッフとの役割分担を適切に行う必要があります。
中堅介護士には利用者のケアに重点を置いてもらいつつ、他のスタッフには事務作業や環境整備などの業務を担当してもらうことで効率的にしていけます。
このような役割分担によって、中堅介護士の得意分野を活かしつつ、全体の業務を円滑に進めることができます。
時間管理とスケジュール調整
中堅介護士の時間管理をサポートすることで、彼らが丁寧なケアを提供しつつも、他の業務に適切な時間を割り当てることができます。
職場全体でのスケジュール調整やタスク管理を行い、中堅介護士に適切な時間枠を確保することが必要です。
例えば、チーム全員で共有するカレンダーシステムを導入し、各業務の進捗状況を把握しながら、中堅介護士に適切な時間を配分することが考えられます。
中堅介護士の成長支援
中堅介護士のスキルアップを促進する環境を整えることで、彼らのモチベーションや業務に対する意欲が高まります。
継続的な研修や学びの場を提供し、中堅介護士のスキルアップを支援することが重要です。
例えば、専門性を高めるためのセミナーやワークショップの開催、キャリアアップに向けたキャリアコンサルティングの提供などが考えられます。
ポイントとしては、同じ職場内でのワークショップやセミナーよりも、外部での参加が中堅介護士には刺激となって良いのだと思います
チーム全体のコミュニケーション強化
中堅介護士と他のスタッフとの連携を強化することで、情報共有をスムーズに行い、業務の調整を効率的に行うことができます。
例えば、日常的なミーティングや業務報告の場を設けることで、中堅介護士と他のスタッフとのコミュニケーションの機会を増やすことが考えられます。
また、連携が必要な業務においては、事前に計画を立てておくことで、スムーズな業務の進行が可能となります。
なかなか難しいですが、飲み会や食事会を開催するのも良いのではないでしょうか
まとめ
介護職の現場で仕事が遅いと感じてしまう中堅介護士についてお話していきました。
もしかしたら、あなたの職場の中堅の方は仕事が遅くて嫌がられている存在かもしれません。
しかし、その方の背景には色々な事があったのだと思います。
人の性格や考え方ってなかなか変わる事はありませんが、その方の長所を生かしつつ、チームワークを考えていくべきではないでしょうか?