介護職に復帰を検討しているがちゃんとやれるか不安、という方も多いのではないでしょうか。
家庭環境の問題や職場に馴染めなかったなど、介護職を離れた理由は人によって違いますが期間が空いてしまった分、介護職として再び働くことに不安を感じても仕方ありません。
そこで今記事では、介護職が復帰する時のポイントから不安に思う理由、復帰時の職場の選び方について紹介します。
介護職が復帰するときのポイント
さっそく介護職に復帰する時のポイントをみていきましょう
復帰するにあたり、再び介護職で働き始める志望動機から、ブランク期間の法律や制度の変化、体調面など気をつける点があり、順を追って解説します。
志望動機を明確にする
介護職に復帰する際の志望動機は、採用面接において必ずといっていいほど聞かれる重要な質問です
一度離れた介護の世界になぜ戻ることになったのか、理由を明確にして本番面接に臨むようにしましょう。
出産・ 子育てなど家庭環境の事情がある場合はその旨を伝えることで悪い印象与えることはないでしょう。
しかし、以下の理由で介護職は離れた場合は注意が必要です。
・人間関係が上手くいかなかった
・労働環境が劣悪で耐えられなかった
このような場合、十分退職する理由になりますが、そのまま採用面接で言うことはおすすめできません。
・みんなと意思疎通を図りながら再度介護の仕事に携わりたい
・業務に追われすぎず、より利用者と向き合える支援を実現したい
など、ポジティブな理由に変換できるよう志望動機を考えましょう。
新しい関連法律・制度について学ぶ
職場に復帰する前に、関連する法律・制度について確認しておくとスムーズに仕事を始めることができます
というのも、介護業界は毎年のように制度がつくられたり改正されるなど、毎年のように変化しています。
ほんの数年前までは当たり前のことでも、働き始めると違うルールになっている場合も少なくありません。
場合によっては、過去のままの支援していると思わぬ失敗につながってしまう可能性もあります。
・高齢介護の場合は高齢者に関わる法律
・児童に関わる場合は児童に関わる法律
といったように、最低限業務に関連する分野の法律は把握するようにしておきましょう。
体調を整える
介護の仕事は体力を必要とする場面も多く、復帰前から体調を整えておくことも大切です
介護の仕事を始めると、始める前の生活リズムと大きく変化する場合が多く、突然の生活の変化に体調がついていかない可能性があります。
とくに変則勤務の場合は勤務時間によって就寝時間も変わってきます。
少しでも健康に働き続けるためにも、介護職の仕事が始まる前から体調を整え、良いスタートを切れるよう心掛けましょう。
介護職の復帰に不安がある理由
いざ介護職への復帰を決めたものの、「不安が全く無い」という方は少ないでしょう
復帰する際の不安要素として多く聞かれるのが
・体力面
・人間関係
・私生活と仕事のバランス
上記の3つの不安を抱える方が多いようです。
体力面の不安
介護業務はある程度の体力が必要になります。
勤務中はフロア内をせわしなく動き回り、利用者の安全に気を配りながら、食事支援、排せつ支援などに従事することになります。
ときには息を切らせながら動き回ることもある介護の仕事は、どうしても一定の体力が必要になります。
このように現場を離れていた私の体力が保つのか、と不安を感じる方は多いです。
人間関係の不安
人間関係が良くないところで働いていた経験があると、介護業界に対してマイナスイメージを抱いてしまい、不安要素になってしまうケースもあります
介護の仕事自体は好きだけど、人間関係に頭を抱えてしまうケースもあります。
とくに介護という仕事は閉鎖的な環境になりやすく、特定の人が幅を利かせている職場も少なくありません。
このように人間関係の良し悪しはどうしても気になってしまう要素です。
私生活と仕事のバランスの不安
介護職に復帰したあと、家庭と仕事の両立ができるか不安、と考える人も多くいます
例えば、子育て世代の方は仕事が終わったあと、疲れた体で家事をこなしたり、送り迎えをしたりと、やらなければいけないことは数多くあります。
それ以外にも両親の介護など、私生活で多忙な人は仕事と両立できるイメージが沸かず、不安を感じるケースもあります。
不安すぎる場合の職場の選び方
このように、介護職に復帰する場合に不安はどうしても付きまとうものです。
復帰する場合の不安を少しでも軽減するために職場はどう選んだら良いでしょうか?
・教育制度は充実しているか
・休みやすい環境か
・職場環境は良好か
以上の3つのポイントを紹介していきます。
教育制度は充実しているか
ブランク期間の知識を埋めるためにも、研修制度を積極的に取り組んでいる職場を選ぶことは大切
介護では人手不足のところも多く、場合によっては研修などの機会を与えられず、即現場で働くというケースも少なくありません。
「みんなやってるから」と何となく支援をし続けてしまうと思わぬトラブルに発展してしまう可能性も。
職場を選ぶ際は、ブランクがある人にも定期的な研修制度が整えられているか気をつけましょう。
休みやすい環境か
有給や育休を取りやすい環境かどうかも長く働くうえで大切な要素
一人ひとりの生活サイクルは変化し続けます。子育て中の方は、ときには突発的な怪我や病気などに対応する場面があるでしょう。
そんなとき、人手不足で休みづらい、休みが言いづらい環境だと私生活にも悪影響が出てしまいます。
また、有給取得率も大切です。
2019年から労働者は「年間5日」の年次有給休暇取得が義務付けられ、以前よりもとりやすい環境になりました。
とはいえ、自由に休む日が決められず形式上取得している、という職場もあるようです。
職場を決定する際は、自分の環境に合わせ臨機応変に休むことができるのか見極める必要があります。
職場環境は良好か
介護職として働くにあたり職場環境はとても大切です
劣悪な職場環境だと、質の高い支援ができなくなるだけでなく、自身のストレスも蓄積し続けてしまいます。
・人間関係などを含め相談しやすい環境か
・管理者が現場に顔を出し常に状況確認をしているか
など、積極的に現場の改善を図ろうとしている職場が理想です。
劣悪な職場環境で働き始めてしまうと、仕事を続けることができず結果的に就職活動をやり直すことにもなりかねません。
勤め先を選ぶ際は職場環境にも注意しましょう。
不安解消に転職サービスの利用の検討も
上記で、不安すぎる場合の職場の選び方について紹介しましたが、1人でこれらのポイントを押さえて転職活動をするのは至難の業です。
そこで活用したいのが転職サービスです。
・研修制度は充実しているか
・休みやすい環境か
・職場関係は良好か
これらはいずれも働く前に調べることは困難な場合も多いです。
しかし転職サービスを上手に活用することで事前に職場環境を知ったうえで働き始めることができます。
特にブランク空けで転職活用の仕方がいまいち分からない、事前に職場の情報を知っておきたいという方は自分に合う転職サービスの活用を検討しましょう。
現在は介護に特化した転職サービスが数多くあります。
無料で利用できるので少しでも転職のリスクを下げたい方検討することをおすすめします。
まとめ
介護職の復帰に不安を感じている方に向け、復帰する時のポイント、不安に思う理由、職場の選び方を紹介しました。
長い人生において、仕事から一旦離れることは決して珍しいことではありません。
介護業界は新卒で入る方よりも中途で働き始める方が圧倒的に多く、他の業界に比べ復帰しやすいというメリットがあります。
不安に感じる部分も多いと思いますが、勇気を持って一歩踏み出すことで新しい出会いや経験が待っているはずです。
本記事を参考にしていただき、自分にとって理想の職場で介護職として活躍できることを願っております。