
こんにちわ、介護福祉士みきこです。
「高齢者や障害のある方への適切な接し方や介助を学びたい」と思ったことはありませんか?
介護や福祉の現場だけでなく、接客業や公共交通機関など、さまざまな場面で求められるスキルの一つが「適切な介助」です。
特に、超高齢社会を迎えた日本では、高齢者や障害のある方と関わる機会が増えており、その中で求められるのが「サービス介助士」という資格です。
サービス介助士は、単なる介助の技術を学ぶ資格ではありません。
「ホスピタリティ・マインド」と「実践的な介助技術」の両方を体系的に学ぶことができる資格です。
では、具体的にどのようなことを学び、どんな場面で役立つのでしょうか?また、どんな人が取得すべき資格なのかを詳しく解説していきますね。
超高齢社会で求められるサービス介助の重要性
現在、日本の65歳以上の人口は3000万人を超え、高齢者の割合は29%以上にもなっています。
さらに、100歳以上の高齢者も9万人以上いると言われており、これからますます高齢化が進んでいくことは避けられません。
こうした社会では、高齢者が安心して生活できる環境を整えることが求められます。
しかし、実際のところ、街中で高齢者が困っている場面を見かけても、適切に対応できる人は意外と少ないものです。
例えば、駅で階段を降りるのに苦労しているお年寄り、スーパーで重い荷物を持つのが大変そうな高齢者、視覚障害のある方が道を尋ねようとしている場面など、日常の中で介助を必要としている人は多くいます。
でも、「どう声をかければいいのかわからない」「下手に手伝って逆に迷惑をかけたらどうしよう」とためらってしまう人も少なくありません。
そこで、サービス介助士の資格を取得することで、こうした場面に適切に対応できるスキルを身につけることができます。
白内障ゴーグルを使った「高齢者疑似体験」を通して、高齢者の視界がどのように見えているのかを理解したり、受講者同士で実際に「車いすの操作方法」を学んだりすることで、実践的な介助の技術が身につきます。
これにより、「どうすれば相手にとって最も安全で快適なサポートができるのか」を具体的に学ぶことができるのです。
改正障害者差別解消法とサービス介助士の役割
2024年4月に施行された「改正障害者差別解消法」により、企業には障害者への合理的配慮が義務化されました。
つまり、障害のある方が困っている場合、事業者は適切な対応をしなければならないということです。
しかし、実際には「合理的配慮」と言われても、何をどうすればいいのかわからない企業や従業員が多いのが現実です。
障害者の方への適切な接し方や、どのような介助が求められるのかを知らなければ、せっかくの善意も相手にとって不適切なものになってしまうこともあります。
そこで、サービス介助士の資格を取得することで、障害のある方への適切な対応方法を体系的に学ぶことができます。
例えば、視覚障害のある方を誘導する際には、「腕を持たせる方法」や「段差を知らせる声のかけ方」が大切になります。
また、聴覚障害のある方とのコミュニケーションでは、「筆談やジェスチャーを活用する方法」**を学ぶことができます。
企業にとっても、サービス介助士の資格取得者がいることは、顧客満足度の向上や、法的義務への対応につながるため、今後ますます求められるスキルとなっていくでしょう。
接客業や公共交通機関で役立つスキル
サービス介助士の資格は、特に接客業や公共交通機関で働く人にとって、大きな強みになります。
鉄道会社や航空会社、ホテルやレストラン、百貨店や銀行など、高齢者や障害のある方が利用する場面が多い業界では、適切な介助スキルを持つことが求められています。
例えば、駅で車いすの利用者が電車に乗る際、どのように案内すればスムーズなのか。
ホテルで視覚障害のあるお客様がチェックインする際、どんな言葉で説明すればわかりやすいのか。
こうした場面に適切に対応できるスキルを持つことで、お客様の満足度向上につながるだけでなく、従業員としての評価も高まります。
資格取得のメリットと注意点
サービス介助士の資格を取得することで、実践的な介助スキルが身につくだけでなく、仕事の幅も広がるというメリットがあります。
現在、22万人以上が資格を取得し、1000社以上の企業で導入されていることからも、その需要の高さがうかがえます。
ただし、注意点として、この資格は「免許」ではないため、資格を取得したからといって、それだけで就職が保証されるわけではありません。
あくまで、スキルアップのための資格であり、すでに接客業や介護・福祉の仕事をしている人が、さらに知識を深めるためのものとして活用されることが多いです。
まとめ
日本が超高齢社会を迎える中、高齢者や障害のある方と関わる機会はますます増えています。
その中で、適切な介助スキルを身につけることは、個人としての成長だけでなく、社会全体のサービス向上にもつながります。
サービス介助士の資格を取得することで、実践的な介助技術とホスピタリティ・マインドを習得し、さまざまな場面で活かすことができます。
接客業や公共交通機関で働く人はもちろん、家族に高齢者がいる方や、福祉の知識を深めたい方にもおすすめの資格です。
「困っている人を助けたい」「適切な介助を学びたい」と思った方は、ぜひサービス介助士の新規受講を検討してみてください。
きっと、あなたの人生にとっても、大きな学びとなるはずです。