シングルマザーで子育てをしながら介護の夜勤業務もこなしているという方、何かと苦労が多いことと思います。
大変なことが多い一方、周囲の人から理解を得て仕事と子育てをうまく両立しながら生活されている方もいらっしゃいます。
今回は、シングルマザーの方でも夜勤をしながら介護職を続けていく秘訣を紹介します。
子育て中の方はもちろん出産を控えている方も、ぜひ最後までご覧ください。
シングルマザーが夜勤をするのは大変
子育てをしながら夜勤をこなすのは一筋縄ではいきません。
私の周りにもシングルマザーで頑張って働いている方がいます
介護職は仕事の特徴上、早番・遅番などの変則勤務のところも多く、夜勤を避けては通れない場合も多いです。
子どもの年齢にもよりますが
・子どもの育児
・掃除、洗濯などの家事
など、日中ほとんど休むことなく夜勤に向かうこともしばしば。
それだけでなく、安全面にも注意が必要で夜間に家を空ける際、預け先も考えなければいけません。
このように、シングルマザーの方で夜勤をすることは大変なことや、気をつけなければならないことが山積みです。
何かと苦労が多い夜勤業務ですが、その中でもメリットはあるのでしょうか。
実は介護職でシングルマザーが夜勤をするにはメリットがある
シングルマザーであっても介護職の夜勤業務をおこなうメリットはあります
むしろ夜勤だからこそシングルマザーでも働きやすい理由があります。
高給を期待できる
介護業界は他の業界に比べ平均収入が低いです。
厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査では、介護職の平均年収は340万円とのデータが出ており、全国平均の459万8000円を大きく下回っているのが現状です。
参考 厚生労働省: 平成30年賃金構造基本統計調査より
この収入の差を埋める1つの方法が夜勤業務です。
夜勤はほとんどの場合で「夜勤手当」が支給されます。
金額は勤め先によって異なりますが5000円〜10,000円ほどの場合が多いです。
週に1回、月に4回夜勤に従事したとして、月に20,000〜40,000円の収入が上乗せされることになりますね
月に数万円給料が増えるのはかなりのメリットになります。
柔軟な働き方ができる
介護職で夜勤業務を含む変則勤務で働くことは、柔軟に働くことが見込めます。
多くの場合、早番、遅番、夜勤などのシフトを毎月作成することになるので
・この曜日は早番にして欲しい
・この日だけは子ども都合で休ませて欲しい
というように、ある程度の融通がききます。
保育園や幼稚園、小学校など生活の変化に対応したシフトで働くことができます。
職場には、事前に子育てに配慮してもらえるよう伝えておくことで、勤務時間を調整し仕事と私生活とのバランスをとることができます。
近い境遇の人が多い
介護の仕事は女性の方が多く働いています。
介護業界では7割ほどの女性が業界を支えており、なかにはシングルマザーの方も普通に活躍しています
シングルマザーとまではいかなくても、子育て経験のある方ならその大変さや苦労を知っていることでしょう。
子育ての経験があるからこそ相談できること、配慮できることなど理解が得やすい環境といえます。
このように近い境遇の人が身近にいることはそれだけで頼れる存在です。
シングルマザーが夜勤を楽にするポイント
つづいて、シングルマザーの方が夜勤業をおこなううえで、少しでも負担を楽にするポイントを紹介します。
私の知人でシングルマザーの方に聞いてみた事も一緒に解説していきます
1日のリズムをつくる
1日のリズムを早い段階でつくることは夜勤に従事するうえで大切です。
健康を維持しながら生活するためにも、自分なりの生活リズムを確立しましょう。
例を紹介すると
・夜勤前はできるだけ日中に寝る時間を確保する
・夜勤明けは最低限やることを決め、子どもが帰ってくるまで寝て休む
など、とくに夜勤明けは疲労困憊しているので体力の回復を心がけ、どうしたら生活に支障なく自分が楽になるかを考えてみましょう。
1日のリズムは、夜勤以外にも応用できます。
早番ならこうしよう、遅番なら、と勤務ごとに決めることができれば、ルーティーン化でき体の負担を軽減することができます。
また、家事代行サービスやベビーシッターを利用する方法もあります。
現在では、シルバー人材センターの家事代行サービスやベビーシッターの利用を依頼することができるところもあります。
そのほかにも、地域によっては便利なサービスがあるかもしれません。お住まいではどのような取り組みがあるか一度調べてみてはいかがでしょうか。
子供の預け先を確保する
夜勤時、誰に子供を預けるかは重要な問題です。
もっとも安心でき、かつ1番に思いつくのが家族などの親戚です。
お金はかからず、信頼関係ができている場合が多いので、もし頼める環境であるなら検討してみるとよいでしょう。
近くに頼れる家族、知人がいないという方は、託児所、ベビーシッターなどの利用を検討しましょう。
有料にはなってしまいますが、契約した時間内に子ども世話をしてくれます。
注意点として、夜間の託児所やベビーシッターは、お住まいの地域にもよりますがすぐに見つからない可能性があります
また、事前登録も必要になるので、夜勤業務が始まる前に利用の手続きを進めましょう。
1ヶ所だけでは事業所の都合などで突然利用できなくなるケースもあるので、複数箇所の登録をおすすめします。
1人で抱え込まず周囲を頼る
シングルマザーの子育てにおいて、自分一人で全てをこなそうとするのは無謀といっても過言ではありません
それくらい、子育てと仕事を両立させるには精神的にも肉体的にも大変な場面がいくつもあります。
そのような困難を乗り越えるためにも「周囲に頼るクセ」をつくっておくことが必要です。
頼る人は周りにたくさんいます。
・家族や気のおける知人
・職場の同僚、先輩
・行政がおこなっている子育て相談窓口
など、相談先はさまざま。
良い関係を築きながら相談できる環境をつくっておくことで、気分がリフレッシュしストレス発散にもつながります。
普段から周りに頼る習慣を身に着けておきましょう。
子どもと同じくらい母の健康も大切に
最後に、ご自身の健康について紹介します。
自分の体調管理は、子供のことを考えてしまうあまりについつい見落としがちになってしまいます。
私の知人も、いつも頑張りすぎていて心配になってしまう事があります
しかし、普段の生活を守るためには、お母さんの存在を欠かすことはできません。
もしも母さんの健康が維持できなければ、子どもにも大きな影響を与えかねません。
夜勤業務を含む変則的な勤務は、給料アップなどのメリットがある反面、睡眠時間が安定しないなどの生活の乱れが少なからずあり、必要以上に健康に気を使わなければなりません。
何でも一生懸命にやろうとすることは大切なことですが、ときにはブレーキをかけることも同じくらい大切です。
先ほど紹介した、周囲に頼る習慣を身につけながらどうすれば自分の負担を減らすことができるのか、楽ができるのか考えてみましょう。
まとめ
シングルマザーで介護職に従事する場合、夜勤業務を続けていく秘訣についてまとめました。
夜勤業務1つとっても大変なことが多いですが、さらに子育てとなると1人で全てをこなすには限界があります。
現代では、シングルマザーの方が少しでも生活が安定できるように、国も多くの政策を打ち出しており、それらを利用するという手段もあります。
少子高齢化の日本においてこれからも介護職が重要な仕事であることは間違いありません。
どうすれば子供だけでなく、自分の健康を守り生活していくことができるのか、一度考える機会にしてみてはいかがでしょうか。