介護業界に飛び込んできてから、実務者研修を取得いたしました。
介護の仕事に就く際は、取っておいて損のない資格ですし基本とも言えます。
それでも初めての方には実務者研修のスクーリングって難しいの?と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私が実務者研修を取得したときの体験談や難易度を書いていきますので参考にしてみてください。
実務者研修のスクーリングって難しいの?
実務者研修のスクーリングは、講義の内容を聞いていれば、難しくありません。
介護のことを専門的に学びますが、教科書の内容も分かりやすく解説されています。
教科書の中をかみ砕いて先生が説明してくれるので、事前に勉強をする必要はありません。
しかし、介護業界初めての方は、専門用語が多くて少し戸惑います。
私が介護業界に飛び込んだ時、初任者研修を取得したのですが、ADL(着替え・お風呂に入ること)や誤嚥(気管に入ってしまうこと)など聞きなれない言葉に遭遇しました
最初は戸惑い何度か先生に質問をしたくらいです。
質問を繰り返して、講義の内容をしっかり聞くことで、聞きなれない専門用語も理解できるようになりました。
ただし、家に帰っても内容をまとめて復習をしないと、次回のスクーリングの時に内容を思い出せなくなり、難しく感じてしまいます。
講義の後は内容の復習をして、スクーリングに取り組むようにしましょう。
そして、先生の話をしっかり聞いたうえで、講義に取り組むと効率よく勉強できます。
実務者研修のスクーリングは働きながらでも通える?
実務研修のスクーリングは働きながらでも通うことができます。
土日や夜間にもスクーリングを行っている学校もあるため、現在のお仕事を休む必要はありません。
私が通っていたニチイ学館は、土曜や日曜にもスクーリングを行っており、出席できない場合は後日に授業の振替ができましたので、無理のない範囲で資格取得を目指すことが出来ました
ただし、学校によっては平日しかスクーリングを行っていない所もあるため、事前にスクーリングの日程を調べておきましょう。
実務者研修のスクーリングの内容は?
実務者研修は無資格の方で最短でも6か月はスクーリングに通うことになります。
カリキュラムが事細かに組まれているので、効率よく講義に出席することが大切です。
実務者研修の内容は、大きく分けて4つです。
①人間と社会
②介護
③こころとからだのしくみ
④医療的ケア
この4つです。
それぞれの内容を見ていきましょう。
人間と社会
人間と社会の内容では、介護保険法の成り立ちや介護保険サービスについて学びます
介護保険サービスとは、病気や老化により介護が必要になった時に受給が開始されます。
働き盛りの元気な人たちが介護保険を払って、困っている人たちを助ける制度です。
介護保険受給のためには、各市区町村での認定調査が必要です。
介護
介護の内容は、介護のスキル(移動・移乗・排泄など)を学びます。
介護の現場で必要な介助の方法を実戦形式で学んでいきます。
最初は慣れないことの連続で難しく感じますが、現場に出たら嫌でも慣れていきます。
実戦形式でやったことを、頭の片隅に入れておくことで、現場に出た時の応用にも繋がります
介護の内容の中に、介護過程があります。
利用者さんの状態を何度も見直していく(モニタリング)のですが、最初のうちは難しく感じることもあります。
こころとからだの仕組み
こころとからだのしくみのでは、病気のことについて学びます
高齢者に多い疾患や病気や障害を座学で学んでいきます。
学生の時に学校で臨床の勉強をされていた方はあまり抵抗を感じない内容です。
しかし、医療知識皆無の方にとっては、メカニズムなどがとても難しく感じるかもしれません。
私も医療知識が豊富ではないので、こころとからだの仕組みは難しかったのを覚えています。
医療的ケア
医療的ケアとは、喀痰吸引及び経管栄養を行うことです
・喀痰吸引・経管栄養とは
「たんの吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)」及び「経管栄養(胃ろう、腸ろう、警備経管栄養)」などの医療行為です。
たんの吸引は、痰や唾液、鼻汁を機械で吸引することです。
経管栄養とは、口から食事がとれない方に、点滴のようなもので液体の栄養食を投与していく行為になります。
喀痰吸引・経管栄養で教わる内容
・身体のつくり
・医療的ケアが必要な理由
・機器の取り扱い手順
・喀痰吸引経管栄養の手順
・報告書の書き方
最後に、実技試験を行います。
介護職は原則として医療行為ができません。
しかし、実務者研修のように特定の研修を行うことで、医師や看護師の指示・監督の基で喀痰吸引経管栄養ができるようになります。
それでもできる範囲が限られているので、講義の内容をしっかり学んで難しいと感じた点は先生に質問していきましょう。
スクーリングで不合格になることもある?
結論から申し上げますと大いにあります。
スクーリング講義の最終日にテストがあるのですが、当日に30分程度勉強する時間があっても範囲は教科書9冊分、テストの内容は広範囲から出題されます。
30分程度の勉強だけで足りるはずがなく、私の知り合いは落ちてしまいました。
再試験をして、無事合格しましたが、追試験の費用が掛かり1回につき2000円ほどかかってしまったようです。
スクーリングから帰ったら復習をする。
分からなければ先生に質問をする
この毎日の積み重ねがテストの点数に反映されます。
不合格になってしまえば時間もお金もかかるので勉強は計画的に進めていきましょう
スクーリングの時の服装は?
スクーリングの時は動きやすい服装にしましょう。
例えば上着は伸縮性のあるシャツや、汗をかいてもいいように薄手の生地の服装が良いです。
寒い時期などはコートを着ても大丈夫です。
実技【実際に身体を動かす講義】の時に身体を動かしにくくなるので、ジーンズは避けましょう。
スクーリングの時に、ジーンズをはいている方もいましたが、介護技術を練習するときに不便な思いをしているようでした
スエット等に変えることで、身体が動かしやすくなり、講義にも集中して取り組むことができます。
まとめ
実務者研修のスクーリングについてお話していきました。
特に、介護の仕事に就く際は自己PRにも繋がりますので、是非取得しましょう。
1つ1つ講義の内容をしっかり聞き
スクーリングから帰ってきたら復習をする
この積み重ねを大切にすることで、資格取得の近道となります。
これから介護職を考えているのであれば、絶対に通る過程となります。
内容を説明していきましたが、難易度高くないと思うので頑張っていきましょう。